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極寒の地の医療学ぶ 聖マリ医大で「南極教室」

社会

公開:2016年9月16日

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マイナス30度を示す温度計を手にする西山隊員
マイナス30度を示す温度計を手にする西山隊員

 聖マリアンナ医科大学(三宅良彦(ふみひこ)学長)で先月30日、極地医療を学ぶ「南極教室」が行われた。これは、南極昭和基地と同大学を衛星回線で繋ぎ、第57次日本南極地域観測隊とリアルタイムで交信を行うもの。国立極地研究所が主催し、小中学校を中心に毎年10〜15校で開催している。今回は同大学の救急医学助教で医療担当として同隊に参加している西山幸子隊員が自身が所属する学校での実施を希望して実現した。

 この日は医学部の1年生128人と教職員らが参加。西山隊員による解説のもと南極ではどのような傷病が増えるのか、治療・処置の方法等、極寒の地での医療を学んだ。

 西山隊員によると、南極では人の出入りがないためウィルス性の疾患は流行しないという。実際にあった傷病としては、腰痛や切り傷、乾燥による皮膚障害等が紹介された。特に注意が必要なものとして凍傷や低体温症が挙げられたが、その上で西山隊員は「医療体制が十分に整っている訳ではないため、とにかく極地医療では予防が大切」とし、各隊員の健康相談を密にする等して自己管と予防の重要性を伝えることを大切にしている。そのため、今年2月の前次隊の引き継ぎからこれまでに凍傷は1度しか起きていないという。

 また、ライブ映像では南極の現在の風景や外に干して凍った白衣が紹介され、学生から笑いと歓声が上がる場面も見られた。

 西山隊員は最後に「南極に行きたいと口にすることでたくさんの人の協力が得られた。やりたいと思うことは口に出してどんどん努力してほしい」とメッセージを送った。参加した原亜輝子さんは「地域医療という面ですごく勉強になった。キャリアを考える上で参考にしたい」と話した。

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