東芝未来科学館(岩切貴乃館長)は先月29日、前身の東芝科学館の来館者を含めて、総来館者1千万人を突破した。同館によると、民間企業が運営する企業資料館で来館者が1千万人を超えたのは初めてという。
1千万人目となったのは、鶴見区在住の小学5年生、高橋晄清(こうせい)さん。高橋さんは同館を頻繁に利用しており、この日もワークショップに参加しようと母親の有希さんと訪れたという。式典では、同館を運営する東芝の牛尾文昭代表執行役専務が花束を贈呈。岩切館長からは、タブレット端末と同社の創業者の伝記などが記念品として贈られた。
東芝未来科学館の前身である東芝科学館は1961年、同社の創業85周年を記念して小向に開館した。地元の文化行事や科学技術を学ぶ場として親しまれていたが、2013年に閉館。14年に堀川町に移転し、東芝未来科学館として開館した。同社の歴史を振り返るパネルや、最新技術を応用した展示やワークショップなどが開かれ、家族連れや社会科見学の小学生、企業関係者などで賑わう。
同館では1千万人突破を記念し、東芝科学館の開館から、1千万人突破までの歴史をまとめた約3分間の映像を作成し、館内やラゾーナ川崎プラザルーファ広場、同館ホームページなどで公開している。館内やラゾーナ川崎プラザでの公開は今月末まで。
岩切館長は「駅から近いこともあり、たくさんの方にお出でいただいている。子どもが大人になってからも記憶に残るような科学館を目指していきたい」と意気込む。
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