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手作り味噌を給食に 栄養士が「津久井大豆」栽培 小学校に配布へ

教育

公開:2011年3月10日

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甘みが強い特長も
甘みが強い特長も

 市内の栄養士が有志で20人ほど集まり、津久井大豆を栽培・収穫して作った味噌を、市内小学校の子どもたちに食べてもらうプロジェクトが行われている。地元の特産品や日本の食文化を知ってもらうことが狙い。学校栄養士の戸田千鶴さん(今号人物風土記で紹介)が代表として活動しており、出来上がった味噌は、来年の夏ごろに給食に登場する予定だ。

 プロジェクトの発端は、昨年のさがみ風っ子文化祭。学校給食運営協議会から地産・地消をテーマとした展示にしたいという相談を受け、戸田さんは今回の企画を考案した。

 戸田さんが勤める中央小学校(木原裕二校長)では、日本の食文化に触れてもらおうと、4年生が授業を通して津久井大豆作りに取り組んでいる。そのなかで各家庭にアンケートを実施したところ、学習を始めてから家庭でも味噌を食べる機会が増えたという回答が多く見られ、自分自身で育てることで思いが込められ積極的に食べるようになるという結果が出た。

 そこで、単に「食」を語るより、体験に基づく指導がより伝わることを実感した戸田さんが、地域の栄養士グループ「相小研・栄養研究会」で同大豆の収穫・栽培と味噌作りを提案。約20人の手が挙がった。同校の授業で協力を得ていた、地元農家の石井好一さんにも協力を打診し、畑を借りて栽培する運びとなった。

 栄養士たちは昨年の6月〜8月にかけて、週1回は畑で種まきや草刈りに励んだ。収穫後は味噌作りに移行し、12月に麹と混ぜた。味噌はそこから約半年の発酵期間を経て、完成する。

食文化見直す機会に

 市内の小学校に味噌を使った給食作りを呼びかけたところ、31校が賛同。1校につき5〜10kgに分けられ、現在は各校で保管されている。順調に行けば、今年6月には給食に登場し、味噌汁やモロキュウなどの献立に活かされる。

 戸田さんが今回のプロジェクトを通して伝えたいのは、自分たちが生まれ育った地元には、昔からずっと作られてきた作物があるということ。それと同時に、昔ながらの食文化についても学んでほしいと願っている。「昔はどの家庭も味噌は手作りで、おうちによって違う味があった。そういう文化を見直す機会にもなれば」。賛同する学校が自然に広まるよう、来年以降も活動を続ける考えだ。
 

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