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栄養士で、子どもたちに津久井大豆の味噌を届けるプロジェクトの代表 戸田 千鶴さん 緑区二本松在住 54歳

公開:2011年3月10日

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伝えるため 楽しさブレンド

 ○…市内の栄養士約20人が栽培・収穫した津久井大豆を使って味噌を作り、給食で子どもたちに食べてもらおうというプロジェクトの発起人であり代表を務める。「自分たちで種まきや草刈など経験した方が、言葉がより届くと思ったんですよね」。伝えたいのは、地元の名産品の存在や、昔の味噌は手作りで各家庭で味が異なっていたという食文化。「栄養士として、継承していかなければって思うんです」と、使命感を滲ませる。

 ○…座間市出身。母子家庭で育ち、米とぎなど簡単な調理は幼い頃から任されていたため、料理好きに。女手一つで苦労しながら自分を育ててくれる母の姿を見て、「一生働ける資格のある仕事がしたい」と考え、栄養士の道へ。高校を卒業後、栄養専門学校へ進学。授業で「ゴボウや大豆を食べる機会が徐々に減っている」ことを耳にし、現代人の栄養不足への危機感が生まれ始めた。

 ○…「『栄養があるよ』って言うだけじゃ、今の子どもたちには通用しないんですよね」。栄養士としてバランスや味はもちろん、調理時間や経費も考慮して献立を考える。給食を更に楽しい時間にすることがベスト。そこで「0のつく日は『お豆の日』」や「体育館バイキング給食」などイベントを考案。子どもたちに”食”を楽しんでもらうために、作り手がアイディアを形にしていく。「おいしかったよって言われるときが一番嬉しいです」と、顔をほころばせる。

 ○…たまに帰ってくる2人の娘たちと、家族皆で食卓を囲む時間が楽しみ。仕事や主婦業の合間を縫って、フルーツカービング教室にも通っている。以前は和菓子作りや生け花を嗜(たしな)んでいたこともあり「『女子力高いよね』って娘に言われます」とにっこり。公私共に充実しているが「自分一人ではできなかった。栄養士みんなが頑張っているおかげ」。これからも仲間とともに、食に栄養と楽しさをブレンドし、伝えていく。
 

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