昨年度の火災件数 前年から微減 市消防局が公表
相模原市消防局ではこのほど、昨年1年間における火災の概要を公表した。
同局によると、昨年の出火件数は前年比1件減の249件。火災種別ごとでは、建物火災が前年比12件減の130件となった一方で、車両火災が3件増の22件、林野火災2件増の6件、その他火災6件増の91件となった。
24年連続放火が1位
出火原因では放火(放火の疑い含む)が78件で全体の30%以上を占め、市内では昭和61年以降、24年連続で1位。続いてコンロによる火災31件、火遊び28件、たばこ22件という順になっている。
火災による死者は前年から8人減って6人。死亡原因では放火自殺者4人、逃げ遅れが2人。なお負傷者は42人と前年から1人減少した。
り災世帯は前年から3世帯増の115世帯、り災人員は29人増の292人と増加に転じた。
火遊びの大半はライター
同局では、放火防止のために、整理整頓と監視の重要性を呼びかけており、家の周りに燃えやすいものを置かないことや物置や車庫には必ず鍵をかけることなどを励行している。加えて、出火原因の3位となった火遊びについても、「子どもがライターを使っての事案がほとんど」としたうえで、「ライターを子どもの手の届かない場所へ置く」「不要なライターはきちんと捨てる」「火遊びの危険性を教える」などの対処を呼びかけている。