「第41回世界児童画展」で特選に選出された 盛小根(もりこね)彩さん 南区双葉在住 10歳
次は”漫画”でとりたいな
○…5月の連休にいとことサイクリングに出かけた埼玉県の森林公園でのひとコマを描いた水彩画。全国・海外から寄せられた約16万もの作品から選出された996点の”特選”のひとつに。一番苦労したのは、「自転車に乗った人」の描写。まずはチラシを参考に自転車のみを描いてみるなど、自分なりに工夫しながら、2ヶ月ほどで仕上げた。「風景は得意じゃない」と話すが、日光で変わる色合いなどの細やかな描写や、奥行きを巧みに表現する構図も、高評価につながったようだ。
○…「保育園のころから、お店の様子などを細かく描いていた。よく飽きないなと思っていました」と母・かおりさん。「”漫画家になりたい”って言い出したのもこのころからですね」。習い事は絵と水泳。入学時に始めた水泳は、平泳ぎに自信あり。ただし、「運動はあまり…」と苦笑い。絵画教室は、漫画好きの友達に誘われたのをきっかけに、一昨年の初夏から通い始めた。
○…現在、家にある漫画本は50冊以上。すべて、自ら古書店などで見つけたものだ。守備範囲は広いが、少年ものが特に好き。今は、”犬夜叉”を始めとする高橋留美子の作品に夢中だ。キャラクターの模写は、もはや日課に。「自分でも作品を作っているの?」とたずねると、「人には見せないけど…」と小さくうなずいた。ただし、友達と遊ぶときは「だいたいゲーム。漫画の話はしないんだ」そう。
○…絵を習うようになり、実感したのは、「顔を描く難しさ。肌色や鼻の形の違いとか」と、表情や個性へのこだわりを見せる。先日は、抽象画に初挑戦。躊躇なく「天使が花と虹を持っているイメージ」を表現した。指導に当たる満田幸子さんも、「描きたいものが次々に出てくるみたい」と、想像力の豊かさに瞠目(どうもく)。「今度は漫画の受賞でね」との取材依頼に、はにかみつつ、しっかりうなずいてくれた。
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