相模原市では25日から、震災などで市内に避難している人々に、無償提供の申し出があった民間住宅や旧市営住宅を紹介する「コーディネート事業」を開始した。
市民の善意、多数
震災後、市には、避難者に無償で住宅を使ってもらいたいという市民からの問合せや申し出が多数寄せられた。「特に募集をかけたわけではなかったのですが」と市住宅課。善意で寄せられた30戸(20日時点)と、今年の3月で用途を廃止した旧市営住宅(南区相模台)26戸とを合わせた計56戸を対象に、避難者と住宅提供者とを市がつなぐ役割を担う。
市内には19日現在で20人の避難者が生活している。利用ニーズについて市では「やってみないとわからない」としながらも、「身内や親戚を頼って来ている人もいる。長期化した場合、長く暮らせない人も出てくるかもしれない」と期待を寄せる。
住宅の使用期間は原則6カ月。家賃・敷金などは無償で、共益費・高熱水費は実費負担となる。市体育館(市役所前)内の相談窓口で物件の情報を開示している(来月31日まで/月曜〜金曜の9時〜17時)。詳細は同課【電話】042・769・8256まで。