『語る会』写真展 鮮やかな一瞬 蝶追い25年 「環境を映す”生きた鏡”」
南区御園在住の日本大学教授・岩野秀俊さん(59歳)が代表を務める、愛好家の集まり「相模の蝶を語る会」が今年で創設25年を迎え、現在、町田市民ホール(町田市森野)で写真展を開催している。展示数は200点以上。色鮮やかな蝶たちは、今にもフレームアウトしてきそうだ。
県内や町田市の愛好家が所属するこの会。岩野さんはかつて、東京の愛好会に出席していたが、自分の住む”神奈川にも”という思いから、仲間を誘い、会を立ち上げた。当初は、会員も20名程度。喫茶店での自由な”蝶談議”に花が咲いた。
現在、会員数は165名に。例会開催のほか、野外で観察された蝶の生態を撮影、記録している。その数は、この5年間だけでも、約11万件にのぼる。それを学会などで発表し、県内の蝶の生息状況を周知のものにしている。
環境の変化、如実
蝶の記録は「環境変化を映す”生きた鏡”」と、同会では話す。温暖化により、神奈川以南にしか生息していないとされた種類が増加。分布拡大する蝶も増え、丹沢山地にしか生息していなかった蝶が、横浜や市内の相模川沿いで見られるようにもなった。逆に、危機に瀕する種も。県内ではもともと希少で、急激に観察数が減少した種も増えた。いずれもここ10年の変化だ。
なお、写真展は今月27日(月)まで。入場無料。問い合わせは【電話】042・746・1619(岩野さん)へ。
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