地域における子どもの健全な育成を考えようと先月26日、「上溝緑ブロック「人づくり』パネルディスカッション」が和泉短期大学で開催された。
発起人となった緑が丘中学校の瀧祐二校長は、「学級崩壊や不登校などの問題を担任の先生からよく耳にするようになった」と開催のきっかけを話す。子どもが生きづらくなっているのではないかという思いから、地域全体で子どものために何ができるか考えられればと今回の企画を発案。緑が丘・上溝学区の小学校やPTA会長に働きかけ、実現の運びとなった。
議題に「子ども会運営」
当日は上溝地区・緑が丘を含む光が丘地区の住民約200人が集結。パネラーとして瀧校長のほかに、光が丘地区自治会連合会会長の平林清さんや、並木小学校PTA会長・佐伯行弘さんらが壇上に上がった。相模女子大学子ども教育学科の久保田力教授もコーディネーターとして登場し、多面的に意見を交換した。
佐伯さんは、被災地を訪問した際に学校・保護者・周辺住民が一体となって学校再開に尽力していた姿を目にしたエピソードを披露。健全な学校生活には地域の協力が不可欠だと訴えるとともに、PTAや子ども会役員のなり手不足を問題にあげた。それに対し平林会長は、子ども会の代わりとして「育成部」をつくり自治会全体で子どものイベント等に取り組んでいる、光が丘独自のシステムを紹介。子ども会の運営は多くの地域で悩みの種になっていることから、会場の高い関心を集めた。
「子ども代表」の声も
唯一の子ども代表として参加した同校の生徒会長・山下春風さんは、近隣の小学生や高齢者とのふれあいなど学校での異年齢交流の経験をもとに、「人とのつながりを学ぶことは、自分の成長に繋がると思う」と意見を発表。貴重な現代っ子の生の声を届けていた。
終了後、瀧校長は「子どもの成育を大切にすることで、地域全体が成長していけるはず」と語り、今後は子どもから大人まで参加できる地域イベントなどを開催する考えを示した。
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