さがみはら中央区版 掲載号:2011年9月22日号
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第66回国民体育大会に100m自由形の岩手県代表として出場した 森山 大誉さん 上矢部在住 18歳

震災乗り越え 新たな夢へ

 ○…今年4月、岩手県立大船渡高校から相模原高校に転校。震災により活動拠点を移した場合でも、震災前に住んでいた県の代表として参加できる「特別措置」が適用され、今月9日から開催された国民体育大会に出場した。結果は惜しくも予選敗退。3回目となる国体出場を実現できたことに感謝する一方で、「自己記録が出せなかった」と、悔しさを滲ませた。

 ○…物心ついた頃には、すでに水泳をスタート。水中での感覚と明快なルールにひかれ、辞めたいと思うことは無かった。20年近いスイマー歴で一番の思い出は、9歳で参加した、ジュニアオリンピックカップへの出場を賭けた大会。0.1秒で惜敗し、悔し涙が出た。努力に努力を重ね、翌年見事にリベンジ。「頑張れば実るんだなって思いました」。何事にも前向きな姿勢の原点が、ここにある。

 ○…3月11日、震災発生時は学校にいた。経験したことのない大きく長い揺れを感じ、迎えに来た母と車で即避難。道を走る途中、川の水位がどんどん上がっていくのを目撃した。近くの山に登り、その日は車中泊。夜が明けると自宅は1階が津波にのまれ、無残な姿になっていた。避難生活を余儀なくされ、「当たり前だった日々の貴重さに気づきました」。現在は、規則正しい食生活や、知人と連絡を取れることのありがたみを実感している。

 ○…水泳で得た最も大きなものは、「仲間の大切さ」。一人なら挫折しそうな厳しい練習も、仲間と切磋琢磨し乗り越えてきた。一方で、家族への感謝も忘れない。震災直後は練習ができず筋肉が衰えた経験から、毎日の鍛錬と母親が作るご飯が身体を支えていたと気づいた。「友達や両親の存在はありがたいですね」。国体を終え、水泳は一旦お休み。今度は大学進学という新たな夢に向かい、全ての経験を糧に前進していく。
 

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