神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

大船渡市への派遣事業として11日から母校で支援を行っている小山小学校教員 平野 崇史さん 中央在住 27歳

公開:2011年10月13日

  • LINE
  • hatena

故郷の復興 向き合うことから

 ○…教育委員会による大船渡市への教職員派遣事業の募集が始まったとき、真っ先に手をあげた。11日から4日間、現地で授業の補佐や救援物資の整理をする。偶然にも、母校の大船渡市立末崎小学校に派遣が決まった。「いろんな子どもたちと話して、遊んで、学んで、楽しい一日だったなと思ってくれれば嬉しいですね」と、優しい笑みがこぼれる。

 ○…3月11日は勤務先の小山小学校にいた。停電の中ラジオに耳を傾けると、大船渡は壊滅状態と何度も聞こえた。実家と連絡が取れない不安な数日を過ごし、やっとのことで家族の無事を確認。4月に帰省すると、そこはもう記憶にある場所ではなかった。町中で聞こえてくる「がんばろう!日本」の声に、心の中で問いかけた。「本当に、復興できるのか」。焦燥感にかられ、大船渡の子どもたちが相模原に来たときは、とにかく何かしたいと、ボランティアに参加。いま自分にできる唯一のことに、力を尽くした。

 ○…岩手県は大船渡市末崎町の出身。視野が広がる地理や歴史を学ぶことが楽しく、社会の授業が好きだった。中学の頃から教職への道を意識するようになり、夢は相模原で実現した。教員歴4年目の現在は、2年生の担任を務める。「自分と出会ったことで、子どもたちが良い方向に向かってほしいですね」。成長段階の児童と関わる責任の重さを、ひしひしと感じている。

 ○…大船渡の児童とふれあったとき、表面上は明るくても心に傷を抱えた子どもの姿に胸が痛んだ。家や街が新しくなっても、その傷は癒えない。実際に震災の被害にあったわけではない自分がどこまで出来るのかと迷いはある。「まずは行ってみて、自分に出来ることを最大限します」。故郷の未来を背負う子どもたちと向き合うことが、復興につながると信じている。
 

さがみはら中央区版の人物風土記最新6

東 正充(あずま まさみ)さん

相模原商工会議所青年部(相模原YEG)の第28代会長に就任した

東 正充(あずま まさみ)さん

南区在住 42歳

4月25日

中川 裕可里さん

機織り職人として活躍し、大島紬の継承に注力する

中川 裕可里さん

相模原在住 34歳

4月11日

伊藤 恵子さん

「Feel度Walk」と「知図」を子育てイベントや市との協働事業などで実践する

伊藤 恵子さん

中央区在住 38歳

4月4日

小池 優華さん

第77回全日本学生音楽コンクール全国大会フルート部門で第1位に輝いた

小池 優華さん

南区在住 16歳

3月21日

古今亭 佑輔さん(本名:高橋 友里恵)

3月2日に相模原市民会館で開催された寄席に出演し、若手落語家として活躍している

古今亭 佑輔さん(本名:高橋 友里恵)

相模原市在住 30歳

3月14日

佐藤 利章さん

10周年を迎えたNPO法人車椅子の会サイレントフットの会長を務める

佐藤 利章さん

南区在住 59歳

3月7日

相模原市のご葬儀

ニーズに応じた家族葬プランをご用意

https://ceremonyhouse.jp

<PR>

あっとほーむデスク

  • 4月6日0:00更新

  • 3月30日0:00更新

  • 3月23日0:00更新

さがみはら中央区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月26日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook