銀河アリーナ(弥栄)のメーンスケートリンクで今週末30日(日)、弥栄高校の生徒によるARTLiVE(アートライブ)が開催される。披露されるのは「女神とハヤブサ」と題した約15分の映像ショー。小惑星探査機はやぶさの打ち上げから帰還までの物語をアレンジし、映像や歌、ダンスなどで表現する。施設の天井や氷上にCG映像を映し出すなど、ダイナミックな世界が繰り広げられる。
ARTLiVEは、映像を背景に、歌やダンス、ファッションショーなどを繰り広げる総合舞台芸術。学年やクラスを越えた有志が参加して毎年発表しており、その活動はテレビや教科書に取り上げられるほど。回を重ねる中で、同校美術担当の米山肇教諭は、屋内を飛び出し、建物に映像を投影してのパフォーマンスを構想した。今春、市民ギャラリーの美術専門員・加藤慶さんが同校非常勤講師に着任したことから、二人で会場を探していた。
市とJAXAが文化事業等協力協定を結んでいることに着目した二人は、「JAXAとコラボできたら面白いね」と何気なく会話を交わした。これがきっかけとなり、JAXAに協力を求めると快諾。その後、宇宙へのつながりを求め、同校からも程近い”銀河”アリーナに会場の打診をすると、こちらも承諾がおりた。「宇宙で結びついたアートイベントができれば」と一気に開催の運びとなった。
びっくりさせたい
作品の構想やCG制作にあたって、生徒はJAXA施設を見学。はやぶさの組み立てなどについて直接話を聞き、市立博物館ではやぶさの全天周映画を見るなど、ロケットや惑星、宇宙について学習を深めた。
さらに今回は舞台規模が桁外れに大きいとあって、これまでの準備とは異なるものとなった。高さ15mの天井や、60m×30mのスケートリンクに映像を映し出すために、プロジェクターを3台用意。ショーの見せ方も、大きな空間で観客をいかに集中させるかなど、試行錯誤を続けてきた。米山教諭は「やりがいもあるし、大勢の方に見てもらえる良いチャンス。生徒からは『びっくりさせよう』という心意気が感じられる」という。高校とJAXA、銀河アリーナを結びつけた加藤さんは、「スケートリンクが非日常になる面白いショー。可能性を感じました」と充実感をにじませる。当日は、アリーナが一般開放され、無料でスケートが楽しめる感謝デー。ショーは16時にスタートする。
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