2月19日にイベントを開催する「図書館と市民をつなぐ会」代表 山本 宏義さん 南区上鶴間在住 68歳
図書館と仲良く 本と友だちに
○…市内の図書館のあり方や読書に関心を持つメンバーが集まる「図書館と市民をつなぐ会」。読み聞かせグループのネットワークづくりや市への意見書の提出、図書館を会場としたイベントの企画・運営など活動は多岐にわたる。「(図書館は)誰でも利用できる場所だから、市民と一緒に成長してほしいですね」。人々がもっと足を運び、要望を活発に言うことで施設が良い方向に変化できたら―。そんな想いで、代表として奔走している。
○…市内の図書館員として、20年以上勤務してきた経歴を持つ。鹿沼台・相模大野・橋本の3館の開館に携わった。真新しい建物に次々と人々が入館すると、喜びがこみ上げた。「やったー!って。嬉しかったです」と、顔をほころばせながら当時を振り返る。長く務めるにつれ、誰かが知りたい、学びたいと思う手助けが出来ることにやりがいを感じるように。その中で、人と知識がつながる場所をもっとより良くできたらと感じたことが、現在の姿につながっている。
○…定年後は同会の活動の一方で、大学で司書を目指す学生向けに講義を担当している。始めた当初は1コマ90分の授業の事前準備に1、2日費やすことも珍しくなかった。7年目となった現在では、少し余裕も。「学校で教えることは基本的なことだけ。自分で応用して、働く中で図書館の役割を心に刻んでほしいですね」と、未来の担い手にエールを送る。
○…知識を得る際に、本はとても信頼できる媒体だと考えている。図書館に携わり続ける理由は、年齢や障害に関係なく誰もがそんな本を手にできるからだ。「たくさんの人に、図書館と仲良く、本と友だちになってほしいです」。結びつきを強く、確かなものに。図書館がもっと関心を集め愛着のある場所になるよう、人と施設をつないでいく。
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