2014年度に開通が予定されている「さがみ縦貫道(圏央道)」の「(仮称)城山IC」。相模原市は、ICの開設と現在進められている津久井広域道路の整備にあわせ、産業を中心とした新たな拠点を津久井エリアに形成するための、「まちづくり基本構想」の素案をまとめ、昨年12月に発表した。
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さがみ縦貫道路は、新湘南バイパスの西久保JCT(茅ヶ崎市)〜緑区川尻までを結ぶ自動車専用道路。国が整備を進めている圏央道の神奈川県区間の一部だ。現在は、東名高速・海老名JCTから海老名ICまでが開通している。
市内には、南区下溝〜原当麻周辺に(仮称)相模原ICが、緑区川尻周辺に(仮称)城山ICが設置される予定。また、海老名IC〜相模原ICまでは2012年度中に、相模原IC〜高尾山IC(八王子市)までは2013年度に本線が開通される見込。
今回、発表されたまちづくり基本構想の素案は、本線開通後の2014年度中に、開設予定の城山IC周辺地域を対象にしたもの。地域説明会などを繰り返し行い、住民の意見を取り入れて作成された。
素案には、まちづくりの考え方や導入すべき機能、配置案が盛り込まれている。具体的には、現在進められている津久井広域道路の整備とIC開設によって交通利便性が高まることから、その利便性を活かした産業の集積、それに伴う居住、公共交通の充実、環境と調和したまちづくりの方向性などだ。
金原・串川地区を先行して
そういったまちづくりの将来像を描く必要性があるとされている地域は、金原(根小屋)、串川(関・長竹)、川尻南部、大保戸・小倉原の4地区。その中でも、金原、串川地区は先行して取り組みを進めていくという。
金原工業団地や、金原準工西側地区にすでに産業が集積している金原地区は、さらなる産業の充実をめざすと同時に、橋本方面への公共交通、生活支援施設の充実といった機能を持たせることが案として挙がっている。
また串川地区は、現在、国道412号沿いに市街地が形勢されているメリットを活かし、近接する金原工業団地や周囲の豊かな自然環境を取り入れた居住空間の創出、1級河川である串川沿いを活用した既存の自然環境を活かしたまちづくりを進めるという。
この素案は、現在市のホームページや庁舎などで公開されており、1月19日までパブリックコメントを募集している(詳細は市拠点整備課【電話】042・769・9254)。それをふまえ、今年度中に構想としてまとめ、来年度以降の実現へ向けた基本調査などを行っていくという。
「3年前から検討調査を行い、地域説明会を通して『こうなったらいいな』という第一歩となるのがこの案。構想として策定し、来年度以降に、基本調査を行い、実現へ向けた具体的な内容をつめていきたい」と市拠点整備課では話している。
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