(財)相模原市体育協会が市内で活躍した様々な年代のスポーツ選手に贈る「田中仁スポーツ賞」がこのほど、発表された。
より幅広い選手の表彰を目的に、今年から中学生も選考対象になったこの賞。中学水泳の部では4人選出され、区内からは高橋一貴くん(大野北中3年)と宮崎ひな乃さん(上溝中3年)が受賞となった。
次の目標は五輪選考会
昨年の神奈川県総合体育大会での優勝を評価された2人。400m個人メドレーで出場した高橋くんは「(世界大会などで活躍した他の受賞者の成績を見て)この中の一人になれて嬉しい。追いつけるようにもっと努力したい」と、決意を新たにしていた。4月からは水泳の強豪校・湘南工科大附属高校(藤沢市)への進学が決まっており、「近い目標は、オリンピック選考会」と気合は十分だ。オフシーズンの現在も、毎日練習を欠かさず積極的に大会などに参加しているという。顧問の青野武士教諭は、「北中で得たものを糧にして、新しい場所でもリーダーになっていってほしい」とエールを送った。
悔しさを強さに変えて
100m背泳ぎで優勝した宮崎さんも「(高校では)インターハイ出場や、大きな大会での決勝進出を目指して頑張りたい」と、すでに次の目標へ目を向けていた。「全国大会では力を出しきれず、悔しい思いをしたと思う。スポーツをする上で悔しさは選手を強くするので、これからも努力を忘れないでほしい」と、顧問の鈴木篤史教諭から言葉をかけられると、深くうなずいていた。