「子どもを守りたい」という共通の想いで教職員と保護者がつながればと今週末30日(土)、「放射能から自分とみんなを守るための放射線授業と交流会」が杜のホールはしもとで開催される。講師には、「子どもたちのいのちを守るための放射線学習」に取り組む現役の教諭・青島正晴さん(横浜市立小学校)。小学生でもわかる授業を展開し、現場で起きている放射能にまつわる問題の共有を目指す。
主催するのは「放射能知って子どもを守る会アプフェル」(山本裕子代表)。同会は、放射線測定を自分たちで行い、正しい情報を知ることで対策や悩みを語り合おうと、今春結成された。そのメンバーのほとんどは母親たち。測り続けて、「身の回りにはいつまでも放射能がある」ということがわかった。だからこそ「給食の食材は大丈夫かと心配し、運動会で土ぼこりを吸うにもやきもきする」が、そのような不安を口に出しにくい風潮もあるという。
同会は今春、市内の幼稚園や保育園を数カ所訪ね、子どもの内部被爆への取り組みについて話を聞いた。すると、親と同様に子どもの安全性を危惧し、放射線について正しい情報を得たいと思っている教職員も少数ながらいることに気付いた。「親と同じような想いでいるならば、手をつなぐべき。集まってつながれば社会を変えていく力になる」と山本代表は感じたという。
市民が動く必要性
青島さんが立ち上げた団体「放射線教育を考えるネットワーク」では、放射線について正しい知識を持ち、内部被爆から子どもたちを守る方法を考え、市民の側から大きなムーブメントを起こそうと活動している。この存在を知った山本代表は5月に団体に参加。つながりが生まれたことから今回、講演実現の運びとなった。「命が守られる社会の仕組みを作るためにこそ、市民が動く必要がある」と山本代表は話す。
小学生も参加OK
当日は、「放射線はどんなものか」「普段の生活で気をつけることは」などをクイズ形式で紹介。小学生が母親と一緒に聞いてもわかる授業を展開する。「本当のことを、お母さんにも子どもにも伝えていきたい。現場の先生に質問したい人は来て欲しい」と山本代表は来場を呼びかけている。
時間は午後2時〜4時(1時半から受付)。参加費300円(資料代・開催経費/子ども、学生は無料)。要事前予約。授業のあとには、交流会も開催される。詳細や予約は【携帯電話】070・5032・1502山本さんまで。
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