市内で唯一のアメリカンフットボール部を持つ上鶴間高等学校(南区上鶴間本町)では今月から、地元・社会人チーム「ノジマ相模原ライズ」による技術指導が行われている。19日にはコーチを交えての初練習を実施。今後は週1回のペースで、このスペシャリストによる特別レッスンが通常の部活動の中に組み込まれて行く。
競技普及も使命「ごっつ楽しいで」
現在、県下でアメフト部が活動する学校は15校前後。上鶴間高校では、この3月まで部員数が3名。今年度は偶然にも新入生が10数名入部し廃部は免れたが、現在は松陽(しょうよう)高校(横浜市泉区)と合同チームを組まなければ公式戦に出場することができない。高校アメフト界においては、競技者数が少なく、指導者も不足しているのが現状という。
ノジマ相模原ライズは中央区淵野辺に本拠地を置く社会人チーム。前身のオンワードオークス時代は、ライスボウルを2度制し、日本一に輝いたこともある名門だ(2006年優勝時はオンワードスカイラークス)。今回は同校を取り巻くこうした状況を受け、コーチ派遣のオファーに快く協力することに。「競技の普及も我々の務め」と、ライズ側も気合いが入る。
この日ライズから訪れたのは、チームでもコーチングスタッフを務める加藤慎也さん(45)。大阪出身で、オンワード時代には選手として活躍。1999年からは、コーチとして後進の育成に携わっている。「ええよ、ええよ。ナイスやー」。お国言葉の関西弁で、高校生相手に迫力のある指導を展開。「『アメリカンフットボールって、こんなに楽しいんや』ということをまずは知って欲しいねん。基礎からしっかり指導するで」と、加藤さん。初日は、ディフェンス時のブロックのコツを丁寧に教えていた。
同校では「他校も含め、高校ではじめてこの競技に触れる人がほとんど。そういった意味では、一流チームの指導を受けて、どこまで強くなるかは楽しみ」と期待を寄せている。
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