第12回全国障害者スポーツ大会「ぎふ清流大会」の水泳競技で金メダルを獲得した 福島 純平さん 田名塩田在住 20歳
好タイムで祖母に恩返し
○…10月13日〜15日に行われた全国障害者スポーツ大会「ぎふ清流大会」の水泳競技で、50m自由形と50m背泳ぎの2種目で金メダルを勝ち取った。10月13日、自身の誕生日に始まった大会で、二十歳の節目を勝利で飾った。「自己ベスト更新はできなかったので悔しかったけど、良い思い出になった」と振り返る。
○…友達が楽しそうに泳ぐなか、水に顔をつけられなかった小学6年の頃。できない悔しさを祖母に話し、水泳教室に通い始める。水を克服してからは、障害者スイミングクラブ「まんぼうさがみ」へ。泳げるようになれたらという思いから始めた練習だったが、自信がつくにつれ、速さを求めるうえで新たな課題が生まれた。左手が思うように上がらない、手術で固定された足首では強いキック力が出ない。身体にもどかしさを抱きながらも、同じく障がいを持つ仲間や監督の助言を受け、自分なりのフォームを開拓。腕や脚の力だけに頼らず、全身を使う泳法を身に着けた。
○…趣味はパソコン。ネットサーフィンや音楽を楽しむツールとしてはもちろん、ワードやエクセルの高度な技術も独学で学ぶ。中学生の時にはすでにMOS(ソフトの利用スキルを証明する資格)を習得した。現在、就労移行支援で印刷技術を勉強中。「パソコンを使う仕事に就けたら」と将来を見据えている。
○…「いつかジャパンパラリンピックに出られる選手になりたい」。幼い頃、自分にあった教室を探し出してくれた祖母は今でも一番の理解者だ。教室への送り迎え、試合の応援、時にはフォームのダメ出しも。常に一番のファンでいてくれる祖母への一番の恩返しは満足のいく泳ぎをすること。今後は、練習量を増やしてさらなる高みを目指す。もっと、もっと速いタイムで。飽くなき向上心は、とどまることを知らない。
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