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麻布大学 被災地の「放浪犬」を保護 学生がトレーニング 里親も募集中

公開:2013年2月7日

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1頭につき学生5人で親身に世話をしている
1頭につき学生5人で親身に世話をしている

 麻布大学(政岡俊夫学長)の茂木一孝教授の研究室では実習の一環として、東日本大震災で被災して家族を失った犬のトレーニングを行い、新たな飼い主となる里親を募集している。同研究室では震災後の2011年5月からこの活動を始め、里親募集は今回で4回目。今までに約30頭のトレーニングを実施し、震災による「放浪犬」として深いストレスを受けた犬のケアをして、里親のもとへとそれぞれ送り出している。

 昨年11月も、福島県のいわき市・郡山市の動物保護センターから6頭の犬を引き取り、トレーニングを開始。引き取った中には、コマンド(おすわり、伏せ、待てなどの指示)や他の犬との交流も出来ない状態の犬、小さな音にも過剰に反応し怯えてしまう犬もいたという。

残り2頭の里親募集

 突然家族と引き離され心的外傷を受けた犬を、実習を受ける学生たち30人が懸命にケア。その甲斐あって、11月に引き取った6頭のうち、すでに4頭は里親が見つかった。しかし、残り2頭は依然として、新たな飼い主候補が見つからないという。

 「雫」(メス=写真左)と名付けられた犬の世話をする坂本遥菜さんは「雫は人見知りだけど、覚えが良くて利口。いっぱい遊んでくれる人に引き取ってもらいたい」と話す。「テディ」(オス=写真左)を世話する志村翔太さんは「怖がりだけどおとなしい犬です。寂しい思いをしなくて済むように、家族全員で可愛がってもらいたい」と、テディと過ごした3カ月を振り返りつつ話した。

「寂しいけど幸せになってほしい」

 実習の間、学生たちは朝早くから大学に赴き、土日も休まず犬の世話を行っている。「今まで連れてきた犬の中には被毛がボロボロの子もいた。そんな状態からケアやトレーニングをするので学生たちも愛情深いと思う」と茂木教授。自分たちで世話をする犬をどの里親に委ねるか、決定権は全て学生に任せてあるという。「離れるのは寂しいけれど、早く新しい家族のもとで幸せに暮らしてほしい」―。辛い経験をした被災地の「放浪犬」は、学生たちの大きな愛情を受けて、新たな一歩を踏み出そうとしている。

 里親希望・詳細は同研究会HP(麻布大学HPよりリンク)、またはメール(azabutraining@gmail.com)へ問合せを。
 

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