橋本の歴史を知る会 文化財めぐるMAP制作 自治会へ1万枚配布
橋本の歴史を知る会(関根和行代表)がこのほど、「橋本の文化財〜おさんぽマップ」を制作し、地元自治会加入者約1万世帯に配布した。「橋本の歴史を知って、地元を好きになってもらいたい」と話している。
同会は2011年9月、関根代表をはじめ、井上堅一さん、廣澤英雄さん、金山勝郎さんら4人の発起人と、橋本公民館で地元の歴史講座などを受けている人たち20人ほどが集まって設立された。発起人となった4人は以前、地元の文化財や歴史などを記した「橋本郷土かるた」を制作し、地元の小学校などに配布。制作数が800と少なかったこともあり、もっと多くの人に橋本の歴史を知ってもらおうと今回、「おさんぽマップ」の制作を企画した。
同マップに掲載されているのは、石器時代、縄文時代の竪穴住居や石器が多数発見された「元橋本遺跡」や、1754年に建立された「庚申塔」といった橋本地区にある36点の文化財など。その由来や歴史も記されている。そうした情報は、かるた制作の際に調べてあった資料をもとに編集し直し、新しい情報を加えて掲載。現在人気があり、緑区でも推し進めているウォーキングを採り入れ、「おすすめ おさんぽコース」として、橋本北、宮上、橋本南と3地区のコースにわけて文化財を歩いて見学できるように作られている。
関根代表は「橋本は年を追うごとに発展している。そうした中で、少しでも地元の歴史を知って、愛着を持ってほしい」と制作した経緯を話す。今回、マップは1万5千部を制作。2月のはじめには、橋本、宮上地区の自治会に加入する約1万世帯に配布した。「この地区は自治会に入っていない人も多い。こうした文化財などは地元の人たちが受け継ぎ、守っているもの。実際に観て、感じてもらえれば」と想いを語る。なお、このマップは、自治会加入者以外や他地区の人でも、橋本公民館で入手できる。
同会では今後、参加者を募って、同マップのコースを歩きながら解説するツアーや、小学校で子どもたち向けの講座を開くことなども検討しているという。「このマップを片手に歩いてもらい、地元の歴史を身近に感じて、知ってもらえたら」と関根代表は話している。