相模原市は小山公民館(向陽町8の1)の大規模改修工事を来年度行い、震災時に小山地区の被害情報収集などにあたる「現地対策班」の機能を持った施設へ改修するため、開催中の議会に諮っている。屋上へは市内公民館初の太陽光発電機も設置。防災と節電に配慮した施設を目指す。
同公民館は1981年竣工。耐震に問題はない一方で、空調設備の老朽化などが顕著だった。そのため、夏にも大規模改修工事を行い、年度内の完了を目指す。工事期間中は公民館向いの建物(向陽町1の8)に公民館機能を移す方針。
改修工事では、現地対策班に指定された本庁6公民館(小山、星が丘、清新、中央、横山、光が丘)で、設置が必要とされる自家用発電設備をいち早く設置する。加えて、受水槽の位置を屋上から地上に下ろし、緊急遮断弁を新たに取り付けることで、災害時に水道水の給水が停止しても、飲料水が確保できる施設となる。屋上には市内公民館で初となる太陽光発電機も整備し、停電時にも対応するとともに、節電にも努めていく考えだ。
同公民館の改修は地域防災計画が見直された東日本大震災後、市内初めての公民館大規模改修となる。防災・減災プログラムに乗っ取った施設としての整備が注目される。
バリアフリーなど高齢者に配慮
改修後は高齢者に配慮し、2階にある図書館を1階に移すほか、館内バリアフリー化を実現する。さらに敷地内の倉庫を取り壊し、コミュニティ室を配置した別棟を建設。地域の街づくり会議などに使用できるスペースとなる。ダンスや子育てなど、各種サークルに開放する多目的室などの配置も予定。地域活動を支える公民館としての役割が期待される。
同公民館の整備を巡っては、地域住民が検討委員会を組織し協議。2011年1月には要望書を市へ提出し、翌2012年1月には要望書を具体化した報告書を市がまとめ、事業化していた。今年度は実施設計を進めている。
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