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麻布大学・動物繁殖学研究室の准教授で、未受精卵の効率的な凍結保存法を開発した 伊藤 潤哉さん 淵野辺在勤 37歳

公開:2013年4月11日

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教科書変えるような発見を

 ○…不妊治療(体外受精)において、これまで効率が悪かった未受精卵の保存方法を、ネズミを用いた研究で開発。今まで難しいとされていた未受精卵の保存率が格段に上がり、その後の受精を容易にする道が開けた。「研究の成果はあくまで途中。次のステップとして、ヒトで応用したり、家畜の改良などにも使えたら」。研究に終わりはなく、今はまだ、ホッと一息つくときでしかない。

 ○…高校の時、生物の授業で「数字やデータだけでは測りきれない魅力」にとりつかれた。より深く極めたいと、迷わず大学もその道へ。当時、世界的に話題となったクローン技術に興味を持ち、繁殖学を専攻。身体の仕組みの未知と格闘する傍ら、アルバイトにも精を出し、海外に飛び出すことも。そこで芽生えた「海外で研究したい」という夢は29歳の時、マサチューセッツ州立大学の研究員となって叶えられた。「英語がわからず毎日『スターウォーズ』を観て勉強してました」と当時の苦労を振り返る。

 ○…根っからの行動派で、冬の間はスノーボードに燃える。大学で鍛えた技術を生かし、時には研究室の学生と連れだって雪山に出向く。学生と研究以外で触れ合うことは絶好のストレス解消になると笑顔を見せた。「一面白に染まった山の景色がきれいで」とシーズンが終わった今、そんな情景を思い浮かべて名残惜しいと感傷的に。最近はもっぱら、愛犬との公園の散歩が日課となっている。

 ○…海外での研究生活を振り返り、教え子にも世界に目を向けてほしいと願う。研究室に海外からの研究者を招いて交流させたり、ときには海外の学会に学生を連れていくことも。一方、自身の研究でも「今までの不可能を可能にし、教科書を変えるような発見をしたい」と意気込む。身体の未知を探る研究生活はまだまだ終わらない。
 

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