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JAXA(宇宙航空研究開発機構)名誉教授で、「宇宙の学校」で講演を行った 平林 久さん 緑区若葉台在住 69歳

公開:2013年5月30日

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常に「世界一の研究」を

 ○…5月19日に開催された「相模原『宇宙の学校』」で「不思議な宇宙と私たち」と題した講演を行った。全国展開する同校を中心に、北海道から長崎まで講演に駆け回る日々。「ブラックホールの話をすると、子どもの目が輝くね」。宇宙や原子に至るまで、時にはその土地柄に合わせた歴史話なども盛込み、子どもたちとその親の心をグッと掴む。質問タイムに子どもたちの手がたくさん上がった時には「作戦成功」だ。

 ○…長野県の農家の生まれで、7人兄弟の末っ子。病弱で親に迷惑をかけた経験から、自立への思いが強かった。高校卒業後、上京し大学へ。新しい学問とされていた「電波天文学」に開拓の余地を感じた。大学院卒業後は、国立天文台を経て、宇宙科学研究所へ。そこで携わったのが人工衛星「はるか」のプロジェクト。開始から打ち上げ、プロジェクト終了までの約30年間、リーダーとしてチームを率いた。「『はるか』は宝であり、娘のような存在。失敗したらと、3〜4カ月はろくに食事が喉を通らなかった」と長年の苦労を振り返る。『はるか』が軌道に乗った頃、やっと「許されたなあ」と涙を流した。

 ○…休日は剣道に励む。子どもにつられるようにして始めたが今年で34年目。幼少期にスポーツをしてこなかったため、新たな自分の一面を発見した。今でも週1度は竹刀を握り、汗を流す。時には石老山などで山登りを楽しむことも。プロジェクトに専念していた期間も、趣味の時間は大切なものだった。

 ○…「どんな小さな分野でも良いから、研究者は世界一を目指すべきもの」。第一線で研究を重ねていた頃、その考えは常について回った。現役を退いた今、そこで培ってきた経験・知識を人々に還元することを使命としている。講演会に著書の出版。宇宙の面白さや科学の大切さを人々に伝え興味を持ってもらうため、今後も話し方・綴り方の作戦を練っていく。
 

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