市消防局上半期統計 救急出場が過去最多 熱中症は前年の約8倍
相模原市内の今年度上半期(1月〜6月)の救急出場件数が昨年同時期に比べ、件数、搬送人員ともに大幅に増え、過去最多となっていることがわかった。相模原市消防局によると、7月に入ってからも熱中症に伴う救急搬送件数が昨年よりも約8倍に増えており、このまま推移していくと年間でも過去最多となることが見込まれるという。
市消防局によれば、今年度上半期の救急出場件数は1万6512件、搬送人員は1万4896人で、昨年上半期の1万5507件、1万4135人に比べ、それぞれ1005件、761人と大幅に増加しているという。昨年は3年ぶりに前年比減だったものの、今年は一転して増加。過去最多となっている。「今年1月に首都圏を襲った大雪による事故や、インフルエンザの流行が影響しているのでは」と市消防局は分析する。
今年は7月に猛暑日が続いた影響で、熱中症に伴う救急搬送が増加しており、その数は昨年同時期の約8倍。約半数を高齢者が占める。「高齢者は暑さや水分低下に対する感覚機能や体の調整機能が低下しているので、特に注意してほしい。暑さを避け、水分・塩分をこまめに摂ることで熱中症は防げる」と話す。
今年度上半期の救急出場件数は、1日平均約91件で約16分に1回の割合となる。人口の多い横浜や川崎に比べると、多くはないものの、政令指定都市の中では少ない割合ではないという。そのうち約50%が入院を必要としない軽症者だった。「重篤な急病など救急車を本当に必要としている人が早期に利用できないおそれがある。落ち着いて状況判断し、緊急ではない場合や交通手段がない場合などは、自家用車やタクシーを利用してもらい、救急車の適正利用に協力を」と呼びかけている。
上半期、7月と昨年よりも大幅に救急出場・搬送件数が増えていることから、このままのペースで推移すると、今年は過去最多となることが見込まれる。「寒くなる下半期は、例年上半期よりも多くなる。適切な119番通報と健康管理に十分注意してほしい」と市消防局では話している。
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