「外国人記者」が見た3.11 相模女子大学で講演会
英字新聞ジャパンタイムズのイーデン・コーキル氏を招いての講演会などを行う、地域連携フォーラム「外国人記者が見た3・11」が3月8日(土)、相模女子大学(南区文京)で開催される。主催は相模原市芸術文化連盟(篠崎明弘会長)と同大学。入場無料(要事前申込)。
現在、ジャパンタイムズの編集担当補佐を務めるコーキル氏は、東日本大震災の3カ月後、岩手県大船渡市に赴き、沿岸部でありながら「犠牲者がわずか一人」だった吉浜地区について掘り下げた(Heights of survival=2011年6月12日発行)。
「届いたジャパンタイムズを見てびっくり。見開き2面にわたり吉浜のルポルタージュでした」。そう話すのは同連盟事務局長で、今回の講演を企画した山田真也さん(南区御園在住)。
郷土歴史研究家の山田さんは11年秋、かつて道路工事の際に埋められてしまったが、奇しくも大震災で決壊したアスファルトの亀裂から見つかった「吉浜集落の津波記念碑」の拓本を採取にいった。そこで山田さんは、現地の住民から吉浜のことを取り上げた英字新聞の存在を知らされる。相模原に戻った山田さんは早速、ジャパンタイムズに問い合わせ、その記事を入手。そこには明治時代における集落の高台移転を含め、吉浜の長年にわたる津波との戦いが詳述されていた。
「相模原市と交流のある大船渡市の被災状況や吉浜の奇跡について、語ってもらえないか」。山田さんは震災から丸3年を迎えるこのタイミングで、コーキル氏に市内での講演を打診した。「機会をいただき大変光栄」とコーキル氏。学生らが中心となり継続的な被災地支援を行っている相模女子大学がサポートすることになり、同大学の学生ボランティア委員会による活動報告も含めたフォーラムが実現することとなった。
コーキル氏の講演は「私が見た3・11」と題し、日本語で行われる。講演会は午後1時半から3時半まで。車での来場は不可。希望者は氏名、人数、電話番号を明記の上、同大学教育研究推進課【メール】(sagami-info@mail2.sagami-wu.ac.jp)へ。3月6日(木)締め切り。
詳細は山田さん【携帯電話】090・4709・5585へ。
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