神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

商工会議所女性会 桑茶事業で全国最高賞  「市の特産品に」  意気上がる

公開:2014年10月16日

  • LINE
  • hatena
日本商工会議所・三村明夫会頭から表彰状を受ける猪熊会長=2日、神戸ポートピアホール
日本商工会議所・三村明夫会頭から表彰状を受ける猪熊会長=2日、神戸ポートピアホール

 2日に開かれた全国商工会議所女性会連合会神戸大会で、相模原産桑茶「とうとるん」を開発した相模原商工会議所女性会(猪熊幸江会長)が「個として光る女性会事業」の最優秀賞(日本商工会議所会頭賞)を受賞した。全国の412ある女性会からの応募により選ばれた最高賞で、同商議所の事業としては初の快挙。今後は公的機関等と協力し、同製品の成分などについてデータを蓄積しさらに商品価値を高めていくほか、市の特産品として普及、販路拡大を図る方針だ。

 この桑茶事業は、地産地消による産業活性を相模原産の桑の葉で取り組もうと、2010年に始まったもので、県が推進する健康観・医食農同源の普及をコンセプトに昨年9月、商品化に成功。桑の葉特有の成分DNJ(デオキシノジリマイシン)を効果的に活かしながら、飲みやすくするため玄米を配合するなど工夫を凝らしたことで、健康茶として飲用するリピーターが増えているという。2月には県主催の「神奈川なでしこブランド」にも選ばれている。

 今回の受賞理由では、公的機関との連携によって開発された点や地元農家と提携し、宅地化が進んで減少していた桑畑の桑葉を原料とすることで、農業者たちの耕作意欲をかき立てた点などが高く評価された。

「ヒト試験で機能性実証へ

 同女性会は今後、県の科学技術政策を推進する公益財団法人神奈川科学技術アカデミー(略称・KAST)と協力し、KASTがめざす「食の機能性評価システム」(食品等を摂取したときの人体への影響を調べるシステム)の構築のために桑茶を提供していく予定で、同時に桑茶の商品価値を高めていきたい考えだ。 両者は昨年6月、食と安全について学ぼうと女性会がKASTを訪れた際、説明会や桑茶の試飲などで関係を深めている。KASTはすでに相模原産桑葉を使用した動物試験を行っており、今度はヒトでの試験で機能性の高さを実証することにしている。 

 試験は北海道の機関と連携することが決まっており、初の試みにあたって、現在は、試験計画を練るなど準備が進められている。試験が成功すれば、食の機能性評価システムの確立に向けて大きく前進するため、県が推進する食と健康の関係性を一層明らかにしていく意味でも重要な実験となりそうだ。

「知名度上げたい」

 受賞を受け、猪熊会長は「当会の活動が評価されてこのような素晴らしい賞を頂戴でき、とても嬉しいです。今回の受賞は、農家の方々をはじめ、この事業に賛同し、協力してくださった方々のお蔭だと感謝しています」と喜びを話すとともに、今後について「まずは、市内でとうとるんの知名度を上げ、市内の特産品として全国的に広めて、当会のもう一つの柱である環境と福祉事業とも連携しながら生活習慣病の改善に役立てていきたいです」と目標を示した。

 とうとるんはインターネットによる販売のほか、女性会会員の店舗などで販売している。商品の詳細および問い合わせは商議所経営支援課【電話】042・753・8135へ。
 

相模原市のご葬儀

ニーズに応じた家族葬プランをご用意

https://ceremonyhouse.jp

<PR>

さがみはら中央区版のトップニュース最新6

過去最多53万人来場

市民桜まつり

過去最多53万人来場

市制70周年 華やかに彩る

4月18日

20%還元 6月3日開始

相模原市

20%還元 6月3日開始

スマホ苦手派に説明会も

4月18日

市内全区で上昇率拡大

地価公示

市内全区で上昇率拡大

リニアと駅近で住宅需要増

4月11日

障害者支援の窓口開設

障害者支援の窓口開設

区内初「キーステーション」

4月11日

老木対策で維持管理

老木対策で維持管理

さくら通りの並木

4月4日

「ある」県内5自治体

災害時トイレ「独自指針」

「ある」県内5自治体

本紙が33市町村に調査相模原市は国基準で備蓄

4月4日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月6日0:00更新

  • 3月30日0:00更新

  • 3月23日0:00更新

さがみはら中央区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月20日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook