10月13日〜16日に行われた長崎国体の硬式テニス成人女子の部で優勝した 本郷未生(みう)さん 千代田出身 21歳
めざすは大学日本一
○…「まさか優勝するとは思わなかった」。プロ・アマ問わず全国の強豪たちが一堂に会す国体で栄冠を勝ち取った。山梨学院大学に通う3年生。大学入学以来、目立った成績を残せずにいたが、今夏のインカレではシングルスでベスト8、ダブルスでベスト4と低迷した昨年に比べ大躍進。めきめきと成長を遂げている。
○…初めてラケットを握ったのは5歳の時。はじめは遊びだったテニスが年齢と共に競技へと変わった。サーブが決まり、ラリーが続くようになると、試合でも勝てるようになり、のめり込んだ。中学に進むと所属クラブを移籍。これまでとは違うクラブ環境や練習方針に戸惑い、辞めたいと思うこともあったが中学3年の時に出会ったコーチが状況を一転させる。基本的な技術中心の練習から試合の組み立て方や戦術を教わると、思い通りにゲームを展開させる、本当のテニスの醍醐味を知った。高校卒業時には更なるレベルアップをめざし、テニスに集中できる場を求め、親元を離れることを決意。練習量で有名な同大へ進学した。練習は週6日。授業のない日は、朝から晩まで汗を流す。
○…たまの休みに実家に帰れば、アニメと漫画にふける。最近のお気に入りは『進撃の巨人』。最新刊の発売のたびに、一巻から読み直して備える気合の入れよう。途中で「これ何だっけ」となればすぐ前の巻を読み返す。キャラクターの名言がテニスへの取り組み方の刺激になることも。「何かを変えるためには、何かを犠牲に…」。うんうんと頷き、気持ちを再びテニスへと向かわせる。
○…今シーズンの集大成となった全日本学生王座決定試合では、早稲田に完敗。9連覇を許してしまった。最終学年となる来季からは主将としてチームをけん引。相手に走り勝ち、粘り強く自らポイントを獲りに行くスタイルでチームに勝利を呼び込む。学生タイトルと大学日本一獲得をめざし、歩を止めることはない。
|
|
|
|
|
|
|
<PR>