和泉短期大学(中央区青葉/佐藤守男学長)と相模原市まち・みどり公社が共催し15日、淵野辺公園中央広場で避難・防災訓練が行われた。民間と公的機関が連携し、大規模な訓練を行うのは市内でも稀という。
全国の短期大学で唯一児童福祉学科を置く同大学では、将来学生が子どもたちの安全を確保すべき立場となることから、新入生らを対象に創立以来、毎年防災訓練を実施。東日本大震災後の2012年からは、防災に注力する近隣の青葉2丁目自治会とも連携している。避難場所はこれまで大学近くの多目的広場を使用していたが、和泉保育園の移転に伴う工事で同所が使用できないことから、より大きな会場として淵野辺公園での実施を企画。公園を管理する同公社も「直接民間と連携するのは初なので良い機会」と快諾し実施に至った。
訓練には学生や自治会員、教職員ら計377人が参加。校舎内で火災が発生したと想定し、公園中央広場へ避難する形で行われた。広場ではグループ毎に分かれ、消火器を使用した消火訓練や起震車による地震体験、AEDの実演などを実施。相模原消防署緑が丘分署の消防士が災害発生時の心構えや命を救うことの大切さなどを説くと、学生らが真剣に聞き入る姿が見られた。
一方、初めての大規模な訓練であったため現場での動きに一部混乱が見られたほか、「将来のために子ども用のAEDを用意した方が良いのでは」との意見が挙がるなど、改善点も浮かび上がった。
同大学の庶務ユニットリーダーを務める深町和哉さんは、「今回の訓練をとおして、職員らの意識も変わったと思う。今後もまち・みどり公社と密に連携を取っていければ」と話し、継続する姿勢を示した。
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