7月の「全米女子オープンゴルフ選手権」に日本人史上最年少で出場した 山口 すず夏さん 南区古淵在住 14歳
世界知り、さらに羽ばたく
○…女子ゴルフ世界4大メジャー大会の一つに日本人史上最年少で出場した。「トップ選手はやっぱりパターがうまい。大事なところで入れてくる。そのためにはショットの精度を上げないとそこまでピンに寄せられないし、アイアンの切れも良いし…」。見てきたこと、経験してきたことを実感にあふれた言葉で物語る。「成績には満足していない。でも楽しかった。来年も絶対に出たい」。新たなる目標を、すでに見すえている。
○…「2020年に開催される東京五輪に出場し、金メダルを取る」。公言している目標だ。そのためにはアマチュアで優勝して早期にプロになり、世界ランキングの上位を保持しなければならない。「(今回の渡米で)海外で戦いたい気持ちがますます強くなった」。最高峰の舞台で戦った経験や手ごたえが、自身の進むべき道、やるべきことをより鮮明にさせたようにも見受けられる。
○…夏休みはゴルフ漬け。朝4時45分に起床し、トレーニングに練習場に、という基本のスタイルは変わらない。毎日の練習メニューは自ら考える。取材中も撮った動画や写真を見て、自分のスイングをチェックする。「ゴルフが旅行なので」とおどけるのも頷けるほどに、この8月も全国各地での転戦が予定されている。「眠い時もあるけれど、寝たらもったいない」。ハードな日常を、飽くなき向上心が支える。
〇…名前の「夏」は8月生まれに由来。古淵に生まれ、和光鶴川小学校(町田市)から鵜野森中学校へ。現在3年生。祖母と父、母、兄の5人暮らし。「スコアは小4くらいで抜いた」と言い放つも、ゴルフを始めたきっかけであり師でもある父を「教えるのが上手」と敬う。好きな食べ物は「ピザとおすし」。6月に修学旅行で訪れた京都・奈良を「銀閣寺や大仏を見て心が洗われた」と回想し、級友とのおしゃべりで笑い合う中学生が、世界をわかせる日は近い。
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