「2015 アジアロードレース選手権」シリーズ第3戦(全6戦)が7月3〜5日に鈴鹿サーキット(三重県)で行われ、緑区橋本出身で、世界を舞台に活躍するオートバイレーサー「コヤマックス」こと小山知良選手が2レースともに2位に入賞し、暫定ポイントでトップに浮上した。残り3戦を前に、小山選手は「目の前の一戦一戦に集中していきたい」と語った。
「2015 アジアロードレース選手権」とは、4〜12月にかけて全6戦で戦われる、アジア最高峰のオートバイロードレース大会。1戦につき2レースの全12レースで争い、合計ポイントで「アジアNo.1ライダー」を決める。
同選手権に参戦して3年目となる小山選手が出場しているのはスーパースポーツ600クラス。4月にマレーシアで行われた第1戦決勝レース1で小山選手は転倒するアクシデントに見舞われたが、首尾よく再スタートを果たし、12位でフィニッシュ。決勝レース2では3位、6月の第2戦(インドネシア)では6位、5位と、出遅れた初戦を徐々に巻き返してきていた。
鈴鹿サーキットでの第3戦予選は雨に見舞われ、車体セットアップに苦戦し、7位と出遅れてしまう。決勝レース1では、大幅に変更したセッティングが功を奏し、後半に一気に巻き返して見事2位に。決勝レース2も2位となり、同選手権を暫定ポイントリーダーとして折り返した。「天候が安定しないなか、2位になることができたのは結束されたチーム力のおかげ」と小山選手は振り返った。
第4戦は8月27〜30日にタイで予定されている。小山選手は「3戦を終えて、いよいよ大詰めを迎える。くだらないミスをなくし、常に上位を目指します。決して大きなチームではないですが、チーム力、経験などをフルに生かし、最大限のポテンシャルを引き出せるように、しっかり調整していきたい」と改めて気を引き締めた。