市はこのほど、市内公立小・中学校の給食費を2016年4月分から値上げすると発表した。
公立小・中学校の給食費は2009年の改定以降、小学校は月額4000円、センター式の中学校は月額4600円、デリバリー式の中学校は1食300円を維持してきた。しかし、近年は円安による食材費の高騰や、14年に行われた消費税8%への引き上げにより、費用と給食の「質」を両立させるのが困難になっていた。市の発表では、同じ献立の給食を作った場合、2010年と2015年では、平均して1食あたり約30円の値上がりが確認されている。各校や給食センターでは食材費を抑えるため、安価なモヤシの使用頻度を高めるなどして対応していることから、給食の「質」の低下が懸念されていた。
こうした事態に対応するため、各校や給食センターの代表者らで構成される「市学校給食運営協議会」は給食費の値上げを検討。15年10月には学校関係者や、PTAの代表を交えた連絡会を開き、両者からの理解が得られたことにより、同協議会臨時総会で16年4月以降の値上げを決定した。今回の値上げにより、16年4月以降小学校は月額4300円、センター式の中学校は4900円、デリバリー式の中学校は1食315円となる。
市の担当者は「給食は子どもの成長のためにも重要。今後も限られた費用で質の高い給食を提供していきたい」と話した。
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