神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

障がいのある子どもたちのチアリーディングチームを相模原に立ち上げた 多田 久剛(ひさよし)さん 南区相模大野在住 47歳

公開:2016年4月7日

  • LINE
  • hatena

笑顔と達成感のために

 ○…アメリカで開かれた「チアリーディング世界選手権大会」に日本代表チームのトレーナーとして帯同。そこで障がいを持つ子ども達によるチア演技を目にした。会場からの拍手を誇らしげに受ける小さな演技者の笑顔に感動し、「日本でも同様のチームを作りたい」と思い立った。医師などの協力も得て、昨年から「チャレンジドチアリーディング」と名付けた企画をスタート。4月から練習を開始し、参加者を現在も募集している。「障がいを持つ多くの子ども達に、達成感を味わってほしいですね」

 ○…陸上競技の選手だった学生時代、相次ぐ怪我に悩まされた。そんな時、手にしたのがアメリカで資格を取得したトレーナーによる医学本。トレーナーという仕事に興味が湧いたものの、当時の日本には資格制度が無かった。「それなら行って学ぼう」。決意を固めると英語も話せないまま高校卒業後に渡米。シティカレッジに入学すると片言の英語で売り込み、学内のトレーナー室で働くことに。「最初は雑用だったけど語学力が上達するにつれ、学びの場を広げてもらった」。その後は大学にも編入。実地と勉強を積み資格を得た。

 ○…27歳で帰国すると半年後に日産自動車硬式野球部の専属トレーナーに就任。その4年後にはプロ野球チーム北海道日本ハムファイターズに転職する。プロスポーツの舞台でも広い知識を活かし、怪我の予防やリハビリ指導のほか、栄養や睡眠など選手のコンディショニングにも携わった。

 ○…大学講師を経て2013年、トレーニングを通した社会貢献を目指すNPO法人「スピッツェンパフォーマンス」を設立。最新のトレーニング科学を取り入れたスクール運営事業や、大学や高校へのトレーナー派遣事業を行っている。今回のチアプロジェクトは、法人にとっても自身にとっても集大成といえる活動。「やりがいのある大きな挑戦。日本中に笑顔を広げていきたい」。力強く語った。

さがみはら中央区版の人物風土記最新6

中川 裕可里さん

機織り職人として活躍し、大島紬の継承に注力する

中川 裕可里さん

相模原在住 34歳

4月11日

伊藤 恵子さん

「Feel度Walk」と「知図」を子育てイベントや市との協働事業などで実践する

伊藤 恵子さん

中央区在住 38歳

4月4日

小池 優華さん

第77回全日本学生音楽コンクール全国大会フルート部門で第1位に輝いた

小池 優華さん

南区在住 16歳

3月21日

古今亭 佑輔さん(本名:高橋 友里恵)

3月2日に相模原市民会館で開催された寄席に出演し、若手落語家として活躍している

古今亭 佑輔さん(本名:高橋 友里恵)

相模原市在住 30歳

3月14日

佐藤 利章さん

10周年を迎えたNPO法人車椅子の会サイレントフットの会長を務める

佐藤 利章さん

南区在住 59歳

3月7日

後藤 陽子さん

「第76回優良公民館表彰」を受賞した星が丘公民館の館長を務める

後藤 陽子さん

横山在住

2月29日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月6日0:00更新

  • 3月30日0:00更新

  • 3月23日0:00更新

さがみはら中央区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月16日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook