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相模原市 組体操での安全配慮要請 国の方針受け各小学校に

社会

公開:2016年5月5日

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組体操を行う児童※写真はイメージ
組体操を行う児童※写真はイメージ

 市はこのほど、運動会などで行う集団競技の一つとされている組体操について、人がよつんばいになり積み重なるピラミッド式などを行う際は、安全に十分配慮して行うよう求めることなどを、市立小学校へ通知した。組体操に限定して市が通知を出すのは初めてとなる。組体操を巡っては重大なけがに繋がる事故も起きており、全国的に問題となっている。市では、各校の自主性を尊重しながら、子どもの安全を確保できるよう、学校現場と調整を図っていく構えだ。

 学校災害共済給付制度の運営を行う(独)日本スポーツ振興センターの統計によると組体操が原因でけがを負い、医療機関に通院した児童・生徒は昨年、全国で約8000人に上り、頭部や頸部など体の運動神経をつかさどる部分の負傷が多かった。相模原市においては、中学校での組体操は実施されておらず、小学校のみで行われている。神奈川県が行った調査によると昨年度、市内で組体操が原因とされる事故は20件起きており、捻挫や骨折などの外傷を負ったとされる。

 相次ぐ組体操の事故を受け国は今年3月末に、組体操の安全性が確保できない場合は中止も止むを得ないとする方針を各自治体に通知。これを受け、自治体の中には、組体操自体を廃止するところもある中、市では、具体的な演目や、ピラミッドなどについても高さ制限を設けない形で、各小学校に安全配慮を求める通知を出した。市担当課は「各学校と連携しながら事故を無くしていきたい」と話した。

安全性確保し継続へ

 市から通知を受け取った市内の各小学校では、運動会の実施に向けて、対応を検討している。中には5月に運動会を行う学校もあるため、市と調整を急ぐ学校もある。

 本紙の取材に対して回答を得られた複数の小学校の中には、もともと3段以上の危険なピラミッドなどは実施しておらず、通知後は「今まで以上に児童の安全に注意しながら組体操を継続していく」と、回答する学校が多かった。一方、演目の一部を中止するなどの対応をとる学校は少数だった。上溝小学校の山重ふみ子校長は「以前から子どもの能力を見極めながら、安全を最優先して実施してきた。今後も、学級・学年作りの場として実施を検討していきたい」と話した。

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