緑区の作の口小学校で非常勤講師を務める熱田和博さん(64・宮下本町在住)が5月15日(日)、桜台小学校に併設する桜台美術館(南区相模台)で「鹿(しし)、群舞(ぐんぶ)」展の一般公開を行う。熱田さんが16年にわたり描きためた「鹿踊(ししおどり)」の油絵作品16点が、市内で初めて展示される。
熱田さんは20年ほど前、岩手県の江刺地区で、その地域に古くから伝わる伝統舞踊「鹿踊」を見て惚れ込んだ。「もともと宮沢賢治の童話で知り興味を持っていた鹿踊。迫力ある演舞に腹にズンとくる音楽、何度見てもたまらないね」
踊りの流派や演舞の場所、地域などによって様々に表情を変える鹿踊。熱田さんは演舞を見たその場でデッサンし、それを元に100号のキャンバスにおよそ1年間かけ描いていく。市内の小学校で教壇に立つ傍らで制作に勤しみ、公募展へ出展するなどしてきた。
今回の展示が終わると、この作品らは江刺地区へ運ばれる。熱田さんが毎年鹿踊を見に訪れている「みちのく盂蘭盆(うらぼん)まつり」のプレイベントとして今年、個展が初開催される運びとなったからだ。「縁あって惚れ込んだ鹿踊の主催者と一緒に参加できることは嬉しいことですね」と熱田さん。桜台美術館の一般公開は午前10時〜午後4時。入場無料。問合せは【電話】042・742・3674同小学校へ。
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