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病児保育 認知向上が課題 市内施設の稼働率約4割

社会

公開:2016年7月7日

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 病気中や病気回復期のこどもを一時的に預かる病児・病後児保育施設の市内における稼働率が、平均で約4割程度に留まっていることが市への取材で明らかになった。市ではより多くの人に施設の存在を知ってもらい、積極的に利用してもらおうと認知度の向上に向けた取り組みを継続していく方針だ。

 現在市内には各区に1カ所ずつ、計3カ所に施設が設けられている。施設を利用するには、かかりつけの医療機関で病状などが記載された書類を利用日前日までに受け取り、申込む必要がある。市によると、当日のキャンセルが多いこともあり3施設の平均稼働率は現時点で約4割に留まっている。ただ、2013年に厚生労働省が行った調査によると、全国にある同様の施設の平均稼働率は3割程度であり、市では「急激に稼働率を上げるのは難しいが、改善の余地はある」と分析。施設自体を知らない人も多いことから、今後も連携しながら広報活動を継続して取り組んでいく。

 稼働率が4割に留まる一方で、仕事との時間調整がつかず、利用を控える人がいる。現在、中央区内にある施設の開所時間は午前7時半から午後6時半で、ほかの2施設は午前8時から午後5時半。閉所時刻に間に合わないなどの理由で、開所時間そのものの延長を求める声もある。市では「現段階で開所時間を延長する計画はないが、今後検討したい」と延長の可能性を示唆。相模原協同病院内にある病児保育施設で働く保育士・黒沼肖佳(あゆか)さんは「慣れない環境で長時間過ごすことは大きなストレスになるので、もし開所時間が長くなる場合は、子どもたちがよりストレスなく過ごすことができるよう対応をしていきたい」と話した。

 市の総合計画の中では、施設を4カ所にまで増やす予定になっているが、市では既存3施設の稼働率向上を優先的に取り組み、状況を見極めながら増設を検討する予定だ。

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