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廃棄食品がブランド豚に 区内企業 先進的な取組

社会

公開:2016年9月15日

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取材に応じる高橋社長
取材に応じる高橋社長

 区内田名塩田に本社を構える「(株)日本フードエコロジーセンター」(高橋巧一代表取締役)では、近年注目を集める「食品ロス」を再利用し、良質な飼料を作ることで、ブランド豚育成の一翼を担っている。

 「食品ロス」とは、まだ食べられるはずの食品が捨てられてしまうことで、市内でも年間に約4200トンの食品が廃棄されている。 同社の工場には毎日、食品関連企業の工場や市内の給食センターから約32トンもの残った食品などが運ばれてくる。同社ではこれらに粉砕、殺菌、発酵などの処理を加えて「リキッド発酵飼料」と呼ばれる液状の乳酸発酵飼料を生成。生産される飼料は各養豚場の要望に合わせて使用食品や栄養素が配合されており、関東近郊の契約養豚農家や畜産化学科を設ける緑区の相原高校などに配送される。

 高橋社長は「日本ではまだまだ固形飼料が一般的ですが、欧米ではチーズの生成過程で出るホエイなどを生かした液状の飼料が主流」と説明。液状にすることで、栄養素を豊富に含みながら今まで捨てられることが多かった牛乳やヨーグルトをそのまま利用することができ、さらに過熱処理が減ることでエネルギーコストを削減。固形飼料より低価格での提供が可能となる。こうした乳酸発酵飼料で育てられた豚はきめが細かく、柔らかな身が特徴。一部の製品は「優とん」と名付けられ、ブランド豚として市内のスーパーなどで販売されている。

 一方、高橋社長によると液状飼料はメリットも多いが、長距離の輸送が難しく、相模原から届けられるのは関東近郊が限界となる。現在はその製法を広げるため、各地で生産拠点整備の支援に取り組むとしている。

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