全国各地のコロッケ店がその味を競い合う「全国コロッケフェスティバル」が2日、茨城県龍ケ崎市で開催され、福祉グループ・相模福祉村(中央区田名)と相模女子大学(南区文京)が共同で開発した「芋まるコロッケ」が龍ケ崎市商工会長賞を受賞した。
相模福祉村が運営する障害者支援施設・虹の家(南区下溝)では、地域農業を活性化し、障害者の働く場を広げるために国が推進している「農福連携事業」の一環として、これまで農芸グループを中心にじゃがいもの栽培に着手してきた。栽培したのは栗やサツマイモのような食感が特徴の「インカのめざめ」で、このじゃがいもを使用して大会出場をめざそうと、相模女子大学短期大学部食物栄養学科の学生に協力を依頼。地域連携を推し進める同大も快諾し、オリジナルのコロッケを共同開発することとなった。
試行錯誤の末に作り上げたのは、じゃがいもの食感と「芋なっとう」の甘みを活かし、衣に豆乳、米粉とゴマを用いたおやつ風のスイーツコロッケ。大会では全国33地域の店が出店する中、福祉施設と大学による共同開発という点も評価され、投票の結果、特別賞を受賞した。
「大変感激した」「良い経験ができた」
結果を受け、同施設では「多くの専門店が出店する中、特別賞を頂けるとは思っていなかったので大変感激致しました」とし、大会に参加した同大の原田理奈さん(2年)は「施設の方々が一生懸命に育てたじゃがいもを活かすために、どこにもないスイーツコロッケを考えました。今回、授業では学べないことが沢山あり良い経験ができました」と話した。
同施設は今後も「農福連携事業」を進めていく考えで、野菜の栽培など農業分野に精通し、障害者に理解のある事業への協力者を募集している。「私たちの活動にご支援頂ける方、ぜひとも力をお貸しください」と同施設。問い合わせは虹の家【電話】042・777・0111へ。
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