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10年目の決意 〜地域に必要とされるクラブへ〜

スポーツ

公開:2017年3月9日

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 地元サッカークラブ「SC相模原」は今年でチーム創設10年目を迎えた。「何もないところ」からはじまったクラブも、史上最速でのJリーグ加入を経てJ3は今年で4季目。10年という節目を迎えたクラブは今、何をめざし、11位と不振を極めた昨季からどう巻き返しを図るのか、望月重良代表と安永聡太郎監督に聞いた。

 -まず、クラブが歩んできたこれまでの時間をどのように感じていますか。

望月代表「率直にもう10年目になったのかと。『早かったな』と思います。その中で多くの人に支えて頂き、ここまで来られたことには本当に感謝しています」

 ―クラブ運営中で苦しかった時期はありますか。

望月代表「何もない状態からの立ち上げはパワーが必要でした。ただ、それ以上に周りの人が協力や期待をしてくれる喜びの方が大きかったです」

 ―目標の一つ「Jリーグ加入」を果たし今年でJ3も4季目。クラブにとって今季はどのような位置付けになりますか。

望月代表「クラブは『創成期』から『成長期』に移行しています。今までは勝ち続けないとクラブの存続すら危うかったですが、目標とするJリーグに加入し、今はクラブを大きくし、地域から必要とされる存在をめざしています。もちろん、そのために勝利を重ね、さらに上のカテゴリーに行くことも必要です」

充実のチーム編成

 ―今季、安永監督の続投という形になりましたが、節目の年をどのような思いで託しましたか。

望月代表「可能性に懸けました。昨季は経験不足もあり結果は伴いませんでしたが、その経験を生かしてくれると信じています。選手は上に上がってやろうとギラギラしていますが、監督もそれ以上に結果を残し、自身がステップアップすることへの野心を抱いていますので、期待しています」

 ―では、安永監督にお聞きします。記念の年を任されたことをどう感じますか。

安永監督「今季も指揮をとれるのは素直に嬉しかったです。結果が出ない中で多くの人に迷惑をかけ、それを挽回できる機会をもらえたことに感謝しています。今は『やってやろう』という気持ちです」

 ―今季17人の選手が加わりチームは大きく変わりました。今年はどんなサッカーを志向していますか。

安永監督「昨季は個の能力を光らせることばかりにこだわり、立ち返る場所がありませんでした。今季はチームの軸を作りながら新しい選手の個性を生かしていくことを考えています」

望月代表「J3参戦後、初めて季をまたいでの監督続投となり、昨季終了後から監督と時間をかけてチームの方向性を確認できたのは良かったです。その結果、今年のチームは例年以上に開幕が楽しみなチームになりました」

世界に「相模原」を

 ―現在、クラブはスタジアム設備などの問題で、優勝してもJ2に昇格できません。その点はどのように受け止めていますか。

望月代表「スタジアムの問題は行政の方と協議しながら、進展を願っています。私たちは勝利を重ね上位に食い込むことで改修への機運を高め、ピッチ外でも地域に必要とされるクラブとなっていくことが必要です。そのためにも地域の小学校を巡回する『夢授業』などを継続し、地域の人たちと新しい事業にも積極的に取組んでいく予定です」

 ―安永監督はスタジアムの問題が選手の士気に与える影響についてどのようにお考えですか。

安永監督「それはあまり関係ありません。プロとしてやっている以上、どんな環境でも全力で戦います。チームの昇格はありませんが、個人の昇格、引き抜きはありますので選手にはそれもめざしてほしいです」

 ―先ほど「成長期」というお話がありましたが、今後クラブが進むべき道をどのように描いていますか。

望月代表「3年後のJ2昇格、10年後のJ1昇格を掲げています。夢を語っているだけでは始まらないので、現実的な数字を示し、そこに向かっていければと思います。そして、昨年、鹿島アントラーズがスペインの強豪・レアルマドリードに善戦し世界に『鹿島』の名を知らしめたように、将来的にはサッカーを通じて世界に『相模原』の名を轟かすことができればと思います」

 ―最後に市民の皆様にメッセージをお願いします。

安永監督「たとえ負けても、観に来た人が『これだけやったなら』と納得できるような試合をしていきます」

望月代表「地域に必要とされるクラブをめざし、ピッチ内外で努力を続けていきますので、是非スタジアムに足を運んでください」

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