区内のコンビニ「ファミリーマート上溝四丁目店」に勤務するアルバイト店員・小中雄太さん(30)がこのほど、高齢者の還付金詐欺を未然に防いだとして、相模原署から感謝状を受け取った。
事件は4月6日午後、市役所職員を名乗る男から「還付金の交付がある」と電話を受けた70代女性が携帯電話で通話をしながら店内のATMを操作している所を小中さんら従業員が目撃。この時、同店には不審なクレーム電話も入っており、女性の様子を見て怪しく思った小中さんが声をかけたところ「暗証番号を教えている」と話したため電話を代わった。犯人は、女性に電話を代わるよう要求したが、小中さんの冷静な対応に臆し、電話を切った。小中さんは「還付金詐欺が流行っているという話は、本社から聞いていました。お客様の被害をなんとか水際で食い止められてよかった」と話している。
3・4月で7件の被害
相模原署によると、同様の振り込め詐欺は神奈川県内でも増えており、同署管内では、3月に5件、4月に2件の計1350万円の被害が確認されている。相模原署は啓発キャンペーンとして、詐欺の手口を紹介する紙芝居形式の啓発資料を作成。各戸を訪問して、注意を呼び掛けている。