相模原市社会福祉協議会が今年4月に、市内で食事支援(子ども食堂)や学習支援(無料塾)などを行う団体を助成するために新設した「子ども健やか育成事業」の募集が、5月12日に締め切られた。市社協によれば、当初の予想を大きく上回る13団体から申請があったという。
この助成制度は、子どもたちの「居場所づくり」活動の促進を目的としており、支援活動を行う団体が、助成金を事業経費や資機材の購入費などに充てることができる。計画案や予算などが決まっていれば、活動実績がなくても申請できるのが特徴だ。財源は、同じく4月に新設された特定目的基金「子ども健やか育成基金」および「年末たすけあい募金」となっている。
助成金額は立ち上げ経費の場合、1団体10万円(当該事業開始後2年未満)、運営費の場合は月2回以上開催する団体は年額40万円、月2回未満開催の団体は年額30万円が上限となる。
今回、応募があった13団体の内訳は、無料または定額で食事の提供を行う「子ども食堂」を実施する5団体、学習支援を行う「無料学習塾」を実施する1団体、「子ども食堂」と「無料学習塾」を兼ねる3団体、夏休み中の交流の場づくりや発達障害児の交流の場づくり等多様な「居場所づくり」を実施する4団体。そのうち新規立ち上げは8団体だった。
市社協では今後、申請団体へ活動状況等のヒヤリングを行い、6月中に助成の成否を決定。7月末までに振込む予定だ。また継続的な支援のため、同基金への寄付金も募っている。問合せは市社協企画財政係【電話】042・730・3888へ。