光が丘地区でこのほど、中学・高校生が主体となった自転車事故の対策会議が初めて実施された。会議では「同級生の立場で生徒に啓発を促す」という学生目線の案が示されるなど、自由な発想で活発に意見が交わされた。
今年4月に子どもを巻き込む事故が発生するなど、区内でもとりわけ自転車事故の多い光が丘地区。同地区では2年前から、自治会連合会や交通安全協会、交通安全母の会のメンバーらが参加し、独自に対策を講じる「自転車事故対策会議」を開いている。
こうした中、同地区では、特に高校生と高齢者が事故に関わっていることが多い点に着目。両者に啓発を促す必要性の高さを感じていた一方で、高齢者と比べて高校生には接触を持つことが難しい面もあった。同地区はその方法を模索する中で、地区内で以前から実施している子ども主体のまちづくり会議の場で高校に進学する前の中学生にアプローチすることを発案。地域の次世代を担う高校生にも呼びかけ、中高生に自転車事故について考えてもらう場を設けることとした。
6月28日に行われた1回目の会議には、弥栄中と緑が丘中の生徒会生9人と、子どもまちづくり会議のOB生である高校生4人が参加。自転車事故についてまとめたDVDを放映した後、各校に分かれて対策法についての意見交換を行った。生徒たちからは「このDVDや啓発のチラシを全校生徒に見てもらう」「全体の集会の場で、クイズ形式で交通ルールを理解してもらう」などの意見が上がった。一方で、「生徒会の場でなく、朝の時間の方が良い。ただやるだけでなく表彰をするのも良いのでは」と、高校生が中学生に参考意見を示す場面も見られた。今後については、各校に合う方法で同じ立場として全校生徒に啓発を促していく方針を確認。次回開催時、実際の成果とより細かな安全策について話し合うことを決めた。
光が丘地区社会福祉協議会で青少年委員会委員長を務める岡見益義さんは「地域のことを子どもたちみんなで考えてほしいと思った。進行も任せていたが、みんなで自由に意見を出してくれていたので良かった」と話した。会議は年3〜4回を予定しており、次回は8月に実施する予定。
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