その歴史は江戸時代にまで遡り、今では県北最大級を誇る「上溝夏祭り」。毎年、12基の大人神輿と7基の子ども神輿、8基の山車が各地区から出揃い、迫力の渡御・巡行を見せる。
その中で今年、子ども用の法被を40年ぶりに新調し、祭りに臨むのが「日金沢自治会」だ。これまで大人と子どもで別々の法被を羽織っていた同会では、大人も子ども一致団結して神輿渡御ができるように子どもの法被のデザインを大人に合わせる形で新しくした。
同会の紺野宏人会長は、成長後、地元から離れていく子どもが多くいることを踏まえ、「『日金沢』の名を残し伝統を継承するためにも、子どもたちが揃いの法被を着て神輿を担いだ思い出を胸に、大きくなって外に出て行っても、祭りの時には帰ってきてくれるようになれば」と熱く語った。