相模原市立尾崎咢堂記念館(緑区又野691)が開館60周年を迎え、9月30日(土)から10月29日(日)まで、咢堂の孫である原不二子氏による講演会や咢堂の肉声がレコードで流される企画展などを開催する。同館は「咢堂ゆかりの人々との交流を中心に紹介する企画展です。この機会に郷土の偉人をもっと多くの人に知って頂きたい」と話す。
尾崎咢堂記念館は、「憲政の神様」と称された氏を慕う全国の有志による浄財などを原資に、咢堂生誕の地である又野に1957年に建設された。翌年には旧津久井町に寄贈され、合併を機に所管は相模原市教育委員会に引き継がれ、昨年2月には大幅な常設展示のリニューアルを行っている。現在は、咢堂の写真や肖像画、遺品のほかに、氏の活動の足跡を物語る数多くの資料が保存・展示され、郷土の偉人の偉業を地元住民に広めるため、市立博物館と協働して様々な事業を実施している。
記念館が開館60周年を迎えるにあたり、9月30日から約1カ月間、『尾崎行雄(咢堂)ゆかりの人々』と題した企画展を開催する。期間中は福沢諭吉、伊藤博文など、咢堂と交流のあった著名な政治家約20人の画像、略歴、咢堂記載のエピソードを交えて紹介されるほか、雑誌『明星』に掲載された咢堂の全短歌1000首余りや、咢堂の晩年の看護師を務めた服部フミ氏の遺族の提供による新資料なども展示される。
10月1日は講演会も
10月1日(日)の午前10時から正午、津久井中央公民館3階研修室で、咢堂の孫で通訳・翻訳家の原不二子氏が『憲政の危機〜一人ひとりの責任』と題した記念講演会を開催する。定員100人。また同日、午後1時から同記念館では、「懐かしのレコードを聴く会」の村田淳一氏の協力で、咢堂の肉声を流すほか、日露戦争で名を馳せた東郷平八郎の肉声や『異国の丘』『愛染かつら』など、明治末期から昭和初期の流行歌を当時の蓄音機を使い流すイベントも予定されている。
同記念館では「今回は、咢堂と関わりがあった人々に焦点をあてて、彼の政治活動を振り返ります。この機会に郷土の偉人を深く知ってみて下さい」と来場を呼び掛ける。詳細は、尾崎咢堂記念館【電話】042・784・0660へ。
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