和泉短期大学(青葉/深町正信理事長)はこのほど、学内に災害対策用の井戸を新設した。9月には深町理事長や事務局長、青葉自治会長らが立ち会い、試運転や水の試飲などのデモンストレーションを行った。
地元密着の大学である同大ではこれまで、いつ起こるとも限らない災害に備え、地域防災力の強化に注力してきた。現理事長の就任後には東日本大震災が発生。災害がより身近なものとなる中、現在は安否確認システムの導入や近隣自治会と連携した大規模な防災訓練を実施するなど、対策を強めている。こうした中、今年度は基本構想の一つに「安心安全対策」を据え、防犯カメラとともに「防災井戸」の設置へ準備を進め、今回の実現に至った。
「地域の方も使用して」
井戸は地下37mから掘り起したもので、そこからポンプを回して水を汲み上げ、一度防火水槽に貯留。その後、造水機を通し飲料水と生活用水に分ける。4時間ほどの稼働で飲料水、生活用水それぞれ500L、計1000Lを生成できる。設置に至っては、実際に同様の設備を持つ市外の病院などを参考にしたという。
同大の深町理事長は「災害時はもちろんのこと、水は必需品。学生をはじめ、ぜひ地域の方にも使ってもらえたら」と話している。
市によると、市内の大学単位で同様の設備を擁すのは同大が初という。「防災井戸」は今後、メンテナンスを兼ね年に2回ほどの防災訓練や、学校行事などでも使用していく予定。
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