さがみはら中央区版 掲載号:2017年12月14日号
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北里大学医学部にオーケストラを創設し、市内で第一回定期演奏会を開催する 真壁 伸吾さん 北里大学医学部2年 25歳

地域に「医と音」届けたい

 〇…医学用語に「侵襲(しんしゅう)」という言葉がある。医療に伴う手術など生体を傷つける行為を指すが、一方、患者にできる「侵襲のない」ものの一つに音楽がある。医師を志す学生が、同時に音楽にも携われる医師を目指して他大学などと繋がり、このほど医学部内にオケを創設、初めて市民に向けた演奏会を開催する。「観客に癒しを届けられる市民オケを目指したい」と今後の広がりを見据える。

 〇…小田原生まれ、小田原育ち。幼い頃から具合が悪くなると必ずお世話になるかかりつけ医がいた。「じーっと目を見て僕の話に耳を傾けてくれて。そこに行くと安心感があった」。高校に入り漠然と将来を考えた時、その医師が頭に浮かんだ。高校卒業後、新潟大学へ進学。医学研究の道に進むも、「患者に直接触れて診る医師になりたい」と3年で中退し、北里大学医学部に昨年入学。合格を憧れの医師に報告した時は、一緒になって喜んでくれた。

 〇…音楽に出会ったのは6歳の頃、姉の影響で始めたピアノ。16歳で合唱、ヴァイオリンも始め、テレビ朝日の「題名のない音楽会」の番組企画で指揮者としてグランプリ受賞。これを機に指揮の勉強に傾倒し、学びを通じて音大生や演奏家との繋がりができた。市内の居酒屋で大好きな日本酒を嗜みながら、その友人らと音楽の話をする時間が至福のひと時だ。

 〇…祖父が大病を患ったと知ったのは今年の春だった。医学を学ぶ自分にとって、その病名にただ無力感が広がった。「せめて自分の振るタクトで音楽を聴かせたい」。音楽の道に反対していた祖父との過去のわだかまりも今はすべて流れ、届けたい一心だ。「実は演奏会をすること自体まだ祖父には言ってなくて。きっと勉強しろって言われるから」。本人の意思に関わらず、寝たきりの祖父は当日会場に来ることはできないという。「それでも録画で見せられれば」と音楽の力を信じ念願の舞台に立つ。

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