さがみはら中央区版 掲載号:2018年2月15日号
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異論考論─淵野辺駅南口公共施設再整備─ 進行に疑問 「地域の声」反映を

社会

社会福祉法人光武会 ひかり保育園園長茅 弘秋 さん

 再整備を知ったのは昨年12月の説明会だった。そのときは「何の根拠があり、この計画にしたのか疑問が大きかった」と感じ、今でもその思いに変わりはない。3月末に基本計画を策定させるその早さに驚きを隠せず、説明会は「ガス抜きで実施したのではと地域住民は感じている」としてその進め方にも疑問を呈す。「今まで地域住民への情報の周知がなく突然出てきた計画で、こんな大事なことを市はそのまま進めてしまおうというのか」

 保育園を経営する立場として、まちづくりは子育て支援に大きな影響を与えると考える。「ニーズに合った整備が大事で、ただ新しくしたからいいというような考えならば、子育てをする環境のレベルの低下につながる」と懸念を示す。加えて淵野辺駅南口の活性を重視し過ぎると、現在の静かで住みやすい環境が損なわれる恐れがあることにも言及。「全て反対ではないが、現計画案は課題が多く、時間をかけて修正すべき」

 鹿沼公園の再整備についても、子育て世代が利用する中で複合施設と駐輪場を建設し駐輪場の屋上を都市型の立体公園にする案に不安を感じる。「たくさんの自転車が行き交う中で公園利用者の安全をどう保障するのか」。公共施設が複合、集約されることで起こり得る問題が後回しにされていることにも不信感を抱き、「この地域の課題を把握して安全性を確保した上で進めていく問題だ」と感じている。駐輪場や駐車場の増設での事故のリスクを懸念し、「複合施設と駐輪場は分けて考えるべき」と訴える。

 交通公園の認識については、市との相違を実感したという。公園で交通ルールを学びながら遊ぶといった貴重な場であるという発想ではなく、単に「乗り物で遊ぶ広場」という認識を市から感じた。「そうした(市の)感覚が(計画が示す)公園内の端に交通公園を持ってくるといった計画のイメージに出ているのではないか」

 公園の面積を確保するとした市の説明を挙げ、本来の子どもたちの安全な遊び場を確保するためにも現計画案の見直しを求める。「計画案の修正は可能だし住民意見を反映すれば納得する人が増えるはずだが、市はまだ修正には至ってない」

 公共施設の老朽化、市の財政上の厳しさも理解はしている。ただ周辺の公共施設がこれまで適切に修繕されてこなかったことが築40年以上の老朽化した施設を生む結果につながっている点は市の責任とした上で、「自分たちの考えを押し付ける計画はどうなのか」。同駅南口周辺一帯の公共施設をすべて複合化する案では、例えば矢部駅北口の青少年学習センターは小学生の利用が多く「移転すれば困る子どもたちが多くいる」とし「何がなんでも複合化するのでなく地域の実情を踏まえて必要な施設は残すのも大事」と指摘する。

 自身は鹿沼台出身。鹿沼公園の自然に触れながら育ち、このまちと共に歩んできた。だからこそ、より良い鹿沼公園の将来を願ってやまない。「市長も担当課も住民の意見を反映することを自分の前で約束してくれた。今後、地域の声が計画にどう反映されるか地域の方と共に注視していきたい」

 今後は、大野北地区の私立保育園の団体で市に要望書を提出していく方針だ。

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