上溝地区内の学校に通う児童、生徒へ交通マナーを啓発するため7日、上溝小・中学校、高校および上溝南小・中学校、高校のPTA組織「六校会」による見守り活動が行われた。
六校会は3年前に各校のPTAの本部メンバーが集い発足。年に一度、地域に寄与するための活動を行っている。小・中学校が連携した活動は市内でも見られるが、県立である高校を加えた小・中・高による取組みは珍しいという。発起人の一人である上溝高PTA会長の佐伯行弘さんは発足の契機について、保護者同士のコミュニケーションを深めることを目的の一つに挙げた上で、「子どもたちは災害時など地域の人にお世話になる。つながりを大切にしなければいけないと考えた」と話す。
同会ではこれまで、子どもを取り巻く悪質なサイトなどへの注意を促す保護者向けのスマートフォン講座や、メンバー間の意見交換会を実施してきた。今回は同地区が市内でもとりわけ交通事故が多い現状や会での意見を踏まえ、見守り活動を行うこととなった。
当日は、PTAメンバーや学校の教員らが各校の正門や危険箇所に立ち、登校する児童、生徒へ交通安全を啓発。注意喚起ののぼり旗を掲げ、「歩きスマホはダメだよ」などと呼びかけた。活動を終え、佐伯さんは「交通指導は継続することが大切。こうした小・中・高による取組みが市内でどんどん広がっていけば」と話した。