高齢者や障害者ら、手足の不自由な人などに代わり必要な生活支援を行う小型ロボット「HSR」の実証実験が2月23日、田名の特別養護老人ホーム・縁JOYで行われた。
トヨタ自動車が開発し、玉川大学チームが研究する生活支援ロボット「HSR」。介護人材が不足する中、福祉施設での利用を図るためこれまで同施設で実証実験が重ねられてきた。
今回の実験は、ショートステイの利用者の見送り時などを想定。通常、スタッフが付き添いで行うオートロック付きのドアの解錠をHSRが代わりに担い、カードキーの受け取りから解錠、施錠までを行った。スタッフの負担を軽減する狙いがある。
実証実験を終え、玉川大学チームの岡田浩之教授は「人ができることは人が、ロボットがすべきことはロボットが行い、人とロボットが協働することが目標」とし、同施設を運営する(社福)相模福祉村の赤間源太郎理事長は「作業を分業化していく中での活用として、将来に向けて期待したい」と話している。