神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

卒業制作「大猫(びょう)行列」がギオン相模原大賞、女子美術大学卒業制作賞を受賞した 杉山 愛莉さん 横須賀市在住 22歳

公開:2018年3月29日

  • X
  • LINE
  • hatena

「完全燃焼」で次の舞台へ

 ○…「これだけ長い期間制作にあてられるのは一生のうちこれが最後、くらいの気持ちで臨んだ。自分のために、好きなものを思いきり作りました」。本格的に制作に着手した昨年6月から今年1月、提出期限直前まで生み出された総勢41体の猫たち。卒業制作「大猫行列」が第2回ギオン相模原大賞と卒業制作賞を受賞し、「このような評価をいただけるとは」と顔をほころばせた。

 ○…群馬県生まれの横須賀育ち。授業で虎のお面を作った小学生の頃から美術に関心があったが、その後は吹奏楽に打ち込んだことで美術部に籍を置いたのは高校2年から。「遅れを取り戻すべく、どうしても出展したかった」県高校美術展で、初めて作った立体作品が入賞。木の棒でできた芯に新聞紙と粘土を重ねて作った羊が「造形の楽しさ」に目覚めさせた。女子美術大学への進学を希望した決め手は、様々な素材に触れられる点に加え、のどかな相模原キャンパスの環境。「自由にのびのび制作できて、居心地よさそう」と、一目ぼれだったという。

 ○…人ごみが苦手で、自然や動物を愛する。癒しは「緑」と「猫」。雨天の取材当日に持っていた傘には山がプリントされており、「森林浴が疑似体験できる」と目を細めた。自宅で飼うアメリカンショートヘアの「旬(しゅん)」については「家族全員で甘やかしています。デレデレですね」

 ○…「大猫行列」は江戸・妖怪といった自身の好きな世界観を猫で表現した、これまでの集大成。「完成した喜びより、燃え尽きた感が勝った」という作品は、2月に行われた東京五美術大学連合卒業・修了制作展で大きな注目を浴びた。「SNSで実名が拡散されて、最初は怖かった。でも徐々に、それだけたくさんの人に見てもらえたんだと実感しました」。今後はペット関連の企業でデザインにも従事する。「動物に関わる仕事で、自分にできることを」と優しい眼差しで話した。

相模原市のご葬儀

ニーズに応じた家族葬プランをご用意

https://ceremonyhouse.jp

<PR>

さがみはら中央区版の人物風土記最新6

中川 裕可里さん

機織り職人として活躍し、大島紬の継承に注力する

中川 裕可里さん

相模原在住 34歳

4月11日

伊藤 恵子さん

「Feel度Walk」と「知図」を子育てイベントや市との協働事業などで実践する

伊藤 恵子さん

中央区在住 38歳

4月4日

小池 優華さん

第77回全日本学生音楽コンクール全国大会フルート部門で第1位に輝いた

小池 優華さん

南区在住 16歳

3月21日

古今亭 佑輔さん(本名:高橋 友里恵)

3月2日に相模原市民会館で開催された寄席に出演し、若手落語家として活躍している

古今亭 佑輔さん(本名:高橋 友里恵)

相模原市在住 30歳

3月14日

佐藤 利章さん

10周年を迎えたNPO法人車椅子の会サイレントフットの会長を務める

佐藤 利章さん

南区在住 59歳

3月7日

後藤 陽子さん

「第76回優良公民館表彰」を受賞した星が丘公民館の館長を務める

後藤 陽子さん

横山在住

2月29日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月6日0:00更新

  • 3月30日0:00更新

  • 3月23日0:00更新

さがみはら中央区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月18日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook