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上溝中 学力底上げに放課後活用 自習の場設定しサポート

教育

公開:2018年5月31日

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取り組み始めて3回目となった1年生の教室=24日、上溝中学校
取り組み始めて3回目となった1年生の教室=24日、上溝中学校

 上溝中学校ではこのほど、定期的に放課後の部活動を全面的に休みにし、生徒たちが自主的に学習できる場を設ける取り組み「KGT45(上溝学習タイム45分)」を開始した。生徒たちの学力の底上げと学習習慣の定着がねらい。学力向上を目的に生徒の自主的な学習意欲をサポートするこうした試みは市内でも珍しい。

 同校では、小学校で理解できなかったり、苦手になってしまった単元を抱えたまま中学校に進学してきた生徒や、高校入試を前に、習得できていない単元がある生徒がいるなど、日頃の授業や定期テストなどを行う中で生徒たちの学力の定着について課題を感じていた。加えて、家庭ではテレビやスマートフォン、ゲームといった様々な誘惑により学習習慣が身に付きにくい現状もあるという。そこで、こうした状況を打破すべく、生徒たちが集中して学習できる時間と環境を確保することで、学力の向上と学習習慣の定着を図ろうと、職員の発案で4月からスタートしたのが「KGT45」だ。

 今年度は月に2回、年間20回の実施を想定。「KGT45」の実施日は、部活動を全面的に休養日とし、希望する生徒が学年ごとに指定された教室に集まり、自主学習をする形で行われている。教科は、国語、数学、英語に絞られ、教室には職員が常駐。わからないことがあればいつでも質問ができる体制が整えられている。生徒たちは、個別に自身のペースで日頃の授業で出された課題を持参し取り組んだり、職員が用意した問題プリントを解いたりする。プリントの中には、基礎学力が十分に身に付いていない生徒向けに小数点を含む計算や2桁の掛け算など小学校で学ぶ内容や、アルファベットや代名詞など中学1年生の英語で学ぶ内容が習得し直せるような問題なども用意されている。

 担当教諭によると、これまで3回行い、各学年で平均3割程の生徒が参加しているという。当初の目的として、読解力や漢字の読み書き、計算といった基礎的な学力を向上させることもあったため、実施教科を絞っていたが、生徒からは、社会や理科の学習についても要望が出始めている。そのため、今後は生徒たちの様子や、質問に対応できる職員の状況などを踏まえて、実施教科を検討したいとしている。

 全国学力・学習状況調査でも全国平均から差を付けられている相模原市。担当教諭は「普段の集団授業では、付いて来られていない生徒がいても授業を進めなければならない現状がある。しかしKGT45はそうした生徒に個別に教えることができるので、より多くの生徒に参加してもらうことで、学力の底上げにつながれば」と期待を口にした。

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